世間知らず、旅にでる【H×H】

暗殺者 ページ8

『…だ、誰ですか貴方。いつからそこに？』



咄嗟に飛び起き声の主に尋ねれば、私をガン無視し床に転がった男を見つめて「よし。ちゃんと死んでるね」なんて。…何その怖すぎる確認



『…今、貴方が殺したんですか』

「うん。そうだよ」



表情一つ変えずそう言い放った男からなんとも言えない威圧感を感じ、押し黙る




「キミ、名前は？」

『…』



意外にも向こうからかけられた質問に、『A＝ガーデンです』となるべく平然を装って答えれば



「オレはイルミ。依頼でここに来たんだ」


『依頼？』



私の方に向き直ったイルミさんは「うん」と言って床に転がる彼を指差した



「彼の暗殺」


『…！』



アンサツって、…暗殺？そんなのテレビの中でしか聞いたことないけど？




何がどうなってるんだ。と数秒考え込んで発した言葉は



『…私も、殺すんですか』





その言葉に少しだけ目を丸くしたイルミさんは「キミ、人を殺したことある？」と話の流れをガン無視した質問を私に投げかける



『殺し？私が？…あるわけないじゃないですか。そんなの』



冗談じゃないといった風に答えれば、「ふーん」と興味なさげな声



「その割には驚かないんだね。目の前でそいつが死んだのに」

『まぁ…状況が状況だったので…？』



じっと私を見つめるイルミさんの表情からは何も読み取ることができない。無表情とかいうレベルじゃないんだけどこの人。

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