世間知らず、旅にでる【H×H】

人見知り ページ50

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「____こら！待てガキ！！」



走り始めて二時間

突然響いた男のそんな声に目線を上げれば、その怒号は他でもないキルアに向けられていて



「ハンター試験舐めんじゃねえぞ」と



『…』



どうやら、男は持久力のテストでスケボーに乗っているのはどうなのかと怒っているらしい。…いやごもっともです



ひとまずキルアが手を出しそうになるまでは見守ろう。と次の言葉を待っていれば




「違うよ。試験官はついて来いって言っただけだもん！」



「ね？」とツンツン頭の男の子




…キルアと同じくらいだろうか。

面白い子だなぁと興味津々に目で追っていれば、同じくその子に興味を持ったらしいキルアがスケボーを降りて男の子に声をかけた




「ねえ、君いくつ？」

「12才！」


「俺キルア」

「オレはゴン！」



次にゴンと名乗った男の子はは私の方を振り返り「お姉さんは？」と



『私はA。よろしくねゴン君』

「うん！よろしく！」




にっこりと笑ったゴン君は久々に会う癒し系タイプで、その眩しさに思わず小さく呻き声をあげた

ちなみに私はショタコンではない。



「何か言った？」と真っ直ぐな目で私を見上げるゴン君に罪悪感を感じつつ『ううん、何にもないよ』と誤魔化せば



「A、俺ゴンと先行くから」とキルア




『…え、ちょ』
「じゃーな！」
　
『えっ……』




あっという間に前の方に行ってしまった二人を見送ると、静止のために出し行き場のなくなった手を見ながら固まる



「…」

『…』



…え？気まずすぎない？

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