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男「お前…能力者か」
殴られた跡はすでに消えかかっている。
男は私の頭を掴み、無理やり顔を上げた。
男「仲間じゃねぇんなら仕方ねぇな。殺さないでやるから赤髪の情報を吐け」
「…ただの同乗者だと言ったでしょう。まあ、知っていたとしても教えませんが…っ！」
突然腹が熱くなった。
その次に痛みが襲ってくる。
男「テメェは、ちょっとやそっとじゃ死ななそうだな。早く言っちまった方が楽だぜ？」
「…っ知りませんね」
男「なかなか強情な奴だ」
「…ぐ、あぁっ…」
肩や腹、足を次々と刺される。
治りきぬうちに新しい傷が増えていき、回復速度が落ち、血が流れ続ける。
それでも何も言わない私に痺れを切らしたのか、男は立ち上がった。
男「ちっ、拉致があかねぇ。おい、連れてくぞ」
男「人間屋ですかい」
男「ああ、面はいいからな。高く売れるだろ。それと
…」
男は私の髪を引っ張っぱり、ナイフを当てた。
男「この女みてぇな艶のある髪も売れる。色も珍しいから高くつくぞ？」
「…っ」
そう言って、持ち上げた私の髪を切った。
結んでいた紐は解け、残った髪がパラパラと落ちてくる。
髪に未練はない。伸ばしていたのにも理由はなかった。
…だだ、言いようのない感情が私の中を駆け巡った。
切られた髪を見て呆然としていると、男が布を噛ませた。
船に運ばれるのだろう。
殺されなかっただけでチャンスはある。人間屋に運び込まれる前に逃げ出さなければ。
これからのことはどうとでもなるが、ただ一つ心残りがある。
「(お礼、ちゃんと言ってなかったな…)」
敵だった私を拾ってくれた人。
敵だった私に優しくしてくれた人達。
短い間だったが、お世話になった礼を言えないのが心苦しい。
恐らく逃げたと思われているだろう。
恩知らずと思われてもいい。でも…
「(ありがとうって、伝えたかった)」
袋に入れられようとしたその瞬間、男が倒れた。
周りの男たちが騒ぎ出す。
私の後ろから、ここ最近耳に馴染んだ声が響いてきた。
シ「俺の仲間が世話になったみたいだな」
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文ストオタクの一般人 - お、おわり、、、面白すぎました！文ストもみてきます‼(●´ω｀●) (2023年3月17日 14時) (
レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
YY(プロフ) - Mさん» ありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！映画のお陰でもっと赤髪海賊団の活躍を見たくなりました…！ (2022年8月30日 17時) (レス) id: 4125d393b1 (このIDを非表示/違反報告)
M - いや、最高‼︎‼︎主さんの小説すごい好きで何回も見返してますw自分もREDの映画見たんですがシャンクス率いる赤髪海賊団死ぬほどかっこよかった^^; (2022年8月28日 1時) (レス) @page33 id: 475c50d0b5 (このIDを非表示/違反報告)
YY(プロフ) - 竜胆さん» どうぞお気軽に！ (2022年8月22日 13時) (レス) id: 4125d393b1 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆 - YYさん» やばかったですよね…幹部達がみんな一巻から登場してるって言うのが…ww 時々コメントに顔出しますねww (2022年8月21日 20時) (レス) id: 32faf97f7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YY | 作成日時：2020年1月27日 16時
