4015話 ページ34
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「まずは女共に逃げるように嘘を吐け」旦那は腕を組んだまま、顎を動かして指示を促す。仕方なく私は、女の子達が一人で居る時間帯を狙って「命が危ない」と告げていった。
「貴方達はこのまま一生元の場所へ帰れないかも知れない」「逃げなくてはならない」あながち間違ってはいないそれらを言うと、彼女達は当然驚いていたが、意外にもすぐ言葉を呑み込んでくれて。
そんな彼女達だからこそ、今回の事件に巻き込まれてしまったのかもしれない、だなんて思った。
「で、全員に言いましたけど、次はどうするおつもりで」
坂田「あとはもう、強行突破」
「やっぱそうきますよね!!知ってた!!」
旦那がすぐに頭を働かせることを放棄するのは、考えたらすぐに分かることである。そこまで当てにはしてなかったけれど、こんなにも早い段階でそうなるとは流石に思ってなかったので幻滅のスピードが尋常ではなかった。
坂田「テメーは女共と一緒にさっきの出口から逃げろ」
「旦那は?」
坂田「そりゃ、足止めするっきゃねーだろ」
高そうな着物を脱げるところまで脱いで、邪魔な部分はナイフで切って動きやすくしている旦那を見て「弁償出来るんですか」と一応問うてみれば「A持ちに決まってんだろーが」なんて人に助けてもらうのが当たり前みたいな言い方で鼻をほじる。
「ハア。分かりました、じゃあ足止め係としてきちんと機能してくださいね」
坂田「おー任せろ任せろ」
「ホントに大丈夫かなあ」
私は再び女の子達の元へ向かい、先程見つけた出入口に誘おうと走った。──・・・・・・が、
神威「二人でコソコソ、ナニしてんの?」
門番は、華麗に登場してしまったのだった。
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堕天使(プロフ) - 桜匁さん» おはる!!!返信遅くてごめんね、ありがとううう!!!!!もう夏といえば強化合宿、よりも夏といえば金太郎で行きます女隊士は(白目)コメントくれるだけでとんでもなくうれぢいよッ心からいつもあじがどヴと言いたいらヴ、期待に応えられるように頑張りまくるね!!!!!! (2019年6月7日 20時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁(プロフ) - 私に出来るのは、これくらいの事しか無くて申し訳ないけれど、これからも更新頑張って!!! 毎度毎度の如く、応援してます!!! 最後に言わせて下さい。「この小説最高ッーー!! 尊すぎるうううう!!!」()。毎度の長文とお目汚し、失礼しました〜! (2019年5月21日 21時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁(プロフ) - ててて、てんちゃん!!!!! ついに、ついに!! 続編おめでとうございます!!!! 相変わらず、神谷ちゃんが天使。通常運転でニヤニヤしてしまいました……!! 金魚の金太郎(三代目)ですね、私も取りに行きます。(真顔)。 (2019年5月21日 21時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2019年5月21日 21時