【銀魂】女隊士と愉快な仲間達６９

３２８２話 ↑ ページ49

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早朝までオンラインゲームに勤しんでいた私は、明るくなった外を見て目を細めた。気温の低い日が続いていて、身体が縮こまっていた毎日。けれど、そんなのが吹き飛ぶような暖かさに心が晴れやかになる。

四時十一分。
一睡もしないままは流石に日中しんどくなりそうだったので、休憩は取りたかった。のだが、今寝たら丸一日寝てしまいそうな気がしてならない。



『やがて俺は、眩し過ぎる朝の光で目が覚めた──』



昨日やったギャルゲーの一文が、ふと頭に蘇る。
ドラマでも、映画でも。カットが変わって次のシーンになっている時、鳥のさえずりと眩しい朝の光が一番最初に流れがち。
何度も使い回されているシーンということは、それだけ信憑性も高く、視聴者が違和感を感じないのと同意。

つい最近までボロボロだった屯所も、少しずつ破損していた部分が隠れていく。屋根にかかったハシゴに手をかけて、久々に屋根の上に立ってみた。



「うん、割と行けるぞこれ」



自室の真上。WiFiも繋がるし、数時間後には太陽の力が更に増していそうだし、冬に入って雪のように白くなっていた肌も、こんがり焼ければ元気っ子へと変貌を遂げる。

レッツ、日焼け。ただそれだけの軽い気持ちで、屋根の上に横たわった。

･･････それから、何時間が経ったのだろうか。



桃太郎「姉貴ィイイイイ！！いい加減返事してくださいィイイイイ！！」

沖田「マジ顔見たらぶん殴っちまいそうでィ」

土方「ぶん殴るべきだろ、何処だよアイツ･･･」

「お嬢様ァアアアアアアア！！返事をしてくださいお嬢様ァアアアアアア！！」



少し話を盛れば、日本中が私を呼んでいるかのような騒がしさに目を開いた。思わず引き攣る顔、降りれない雰囲気、日焼けしてヒリヒリする肌。

･･････私は、もう一度、瞼を下ろした。



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「と、いう夢を見ました」

坂田「自惚れんのもいい加減にしろ」

「割かし真実ですもん」



真相は、定かではない。



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