【銀魂】女隊士と愉快な仲間達６９

３２６９話 ページ36

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フカヒレ「ここの常連客だった真選組の輩二人すら来なくなったから、流石に心配になったん」
「そうそう、あの坊主のガタイ良い子な！高身長くんはたまに来るんだけども」

フカヒレ「父さん、会話に割り込むのだけはやめてくんない？俺、今喋ってんじゃん。早くカツ丼作れや」

「今卵といてんだろが」

フカヒレ「卵かき混ぜるだけなのにどんだけ時間かけてんだよ」

「久しぶりに来たAちゃんに振る舞う飯なんだから、入念に混ぜ混ぜしたって良いだろが」

フカヒレ「混ぜ混ぜってなんだよキモチワリィ」



親子喧嘩をBGMに、どこへ行っても舎弟二人の話題になる現実に打ちひしがれていた。私の行く先々を真似て付いてくるのがきっかけで、常連になる事が多かったのだ。下手したら私よりも通っている店もごまんとある。

きちんと話すべきなのか、将また黙り通した方が良いのか。いつもこれを悩む。どちらを選択したら、アイツが喜ぶのか。



「元気してるのかい？あの兄ちゃんは」

「･･････え、えぇ、まあ」



咄嗟についた嘘を、訂正する気力が無くなった。
今さっき、聞かれたら説明するという選択をしようと思ったばかりだったのに。



「今はちょっと、その、訳あって！と、遠い所に行ってるんですけどね」

「そうかそうか、真選組ってなァ、案外大変なんだな！」

「失礼ですねえ」

フカヒレ「目、バタフライしてるけど？」

「私の目って、バタフライしがちだから」

フカヒレ「･･･意味分かんない」



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