3235話 一番のえんぎもん篇↓ ページ2
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☆ 土方side ☆
一月三日の、午前九時。
まだ新しい年を迎えてから五十七時間しか経っていない本日、今回の事件で儚くも一生を終えた仲間達の葬儀が、淡々と行われていた。
あの時、反射的に動いた身体のせいで目にした光景。それから二時間後の二十一時に、近藤さんは目を覚ましてくれた。喜ばしい出来事の筈なのに、虚しさでいっぱいだった隊士達を見て、山崎から詳細を聞き、一番悔しがっていたのは近藤さんだった。
桃太郎「あっ、ちょ姉貴・・・」
「どうして・・・!?」
静まり返る部屋に、飛び込んで来たのはAだ。
葬儀にも顔を出さずに自室にこもっていたので、立ち直れていないのだと勝手に思っていたが、数時間ぶりに見る彼女の表情はやけに晴れやかに見える。
「どうして彼らが・・・彼らが何が悪い事しましたか・・・!?」
近藤「Aちゃん・・・」
「確かに柄は悪いし仕事はしないし言うことは聞いてなかった・・・でも、でも」
土方「・・・・・・百瀬、今すぐコイツをつまみ出せ」
沖田「・・・・・・」
「そんなの私だってそうじゃないですか・・・私の方が仕事してないじゃないですか・・・!!」
土方「早くしろ、嫌な予感がする」
「私と彼らに何の差があるってんですか・・・!?主人公とモブキャラの差ですか・・・!?登場回数の差ですか・・・!?愛され具合の差ですか・・・!?」
心配した俺らが馬鹿だった、とこの場に居た全員が思ったであろう。
いや、俺らが馬鹿だったのではなく、コイツが馬鹿なのか。
「そりゃあ、私や近藤さんには奇跡が起きましたよ・・・主要キャラとモブキャラの壁は大きいです、原作キャラとオリキャラの壁はとても高いと思います・・・でも、それが理由ってのは悲しすぎませんか!?」
土方「メンタルお化けかテメェは!!前巻までのシリアスどこいった!?」
「そう簡単にシリアスやってやるかってんですよ・・・私の涙は一旦枯れたんです!!そんなに泣いてばっか居られませんよ、身体中の水分持ってかれてますよ!!」
土方「百瀬、さっさとコイツをつまみ出せェエ!!」
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堕天使(プロフ) - 伶花さん» ご指摘ありがとうございます。しれっと直しました、感謝します! (2018年4月12日 7時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - しおからさん» 酢だこ食べる時にまでタコ男を思い出してたら、たこ焼き食べる時も美味しくなくなっちゃいますから適度に忘れることをお勧めします(おい)ギャグ、本当に楽しいです! (2018年4月12日 7時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 総悟LOVEさん» お久しぶりです!返信遅くなりました…。ミンミンと桃太郎のギャグ絡みを書いていても多少の物足りなさを感じています。タコ男はいずれ出すつもりですのでそれまでお待ちください()べるぜバブ面白いですよね! (2018年4月12日 7時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
伶花(プロフ) - 3277話、(名字 になってますよ (2018年3月29日 9時) (レス) id: 3b42b7a1cb (このIDを非表示/違反報告)
しおから - タコ……なんか切ないです。酢だこ食べる時とか…シリアスもお上手でしたけど、やっぱりギャグが面白いですね! (2018年3月28日 23時) (レス) id: 1423f5ea5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2018年3月6日 23時