3195話 ページ10
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☆ 沖田side ☆
積極的に動く事が少ない割に体力があると自負していたのだが、流石に病院までの距離は長かった。やっとの思いで到着したと思えば、自分が撃たれた訳では無いのに死にそうなくらい酸素が足りなくて、それを自覚した瞬間苦しさをもろに感じる。
ゆっくりと深呼吸をして、落ち着かせたら今度は近藤さんの現状を思い出す。苛立たしさともどかしさが半々で、むしゃくしゃしながら長椅子に腰掛けると、平然とした様子の米澤が見えた。
沖田「よね」
「お、沖田隊長!?いつから居たんですか!?」
沖田「さっ」
「全然気付かなかったっス・・・!忍びッスか!?」
沖田「いや」
「無敵の斬り込み隊長が忍びもかじっちゃうなんて、どこまで強くなろうとしてんス・・・がァッ」
沖田「最後まで言わせろ」
殆ど会話を交わした事の無いコイツの異様なテンションの高さに、真選組にはこのタイプが何人存在するのだなんて呑気に考えていれば「殴らなくても・・・!」と目に涙をためる。
沖田「近藤さんは」
「そこの部屋で緊急手術中っス。撃たれたのが丁度、この、左の、この、下?分かります?この、下ら辺で、心臓から外れてたから、どうなるのか、的な感じでした。あ、医者からはまだ何の説明も受けてませんけど」
沖田「・・・・・・」
元々こういう軽い性格なのか、理由があって軽いのか、理由が無いから軽いのか。はあ、とため息を吐いて視線を逸らすと、懐にしまっていた携帯電話がメールを受信した。
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堕天使(プロフ) - 今回のシリアスは、話が話なだけに皆様の反応が心配で心配で、コメントを見るたびに励まされて頑張ろうってなって、なのに更新しないでコメ返もしないで放置して…反省します。これからもハラハラドキドキさせられるように、頑張ります!!!!よろしくお願いします!! (2018年3月19日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 要約するとひたすらありがとうでいっぱいです。ありがとうございます。コメントが来る度にちらちら見てました(何故返さない)リクエスト、了解致しました、それこそ遅くなりそうですが気長にお待ちください…(頭抱え) (2018年3月19日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 皆様、たくさんのコメントありがとうございます!そして、返信するのが遅すぎて一括でやるはめになってしまって申し訳ございません。一人一人返したいのは山々なのですが、連続で操作すると占ツク自体が重くなりそうなので今回は気持ちだけお家に訪問してるつもりで… (2018年3月19日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
千鳥(プロフ) - 文字数ギリギリの長文失礼しました。 (2018年3月6日 17時) (レス) id: 042eec4381 (このIDを非表示/違反報告)
千鳥(プロフ) - タコおおお!!!名前がない隊士が死ぬのとは訳が違う!死なないでえ!またタコ男も含めた真選組のギャグが見たかったァ!これだけ長い小説だからこそ読者である私達もオリキャラへの愛が生まれて、死んだ時の悲しさが増すんだろうなって思ったよ。続編楽しみにしてる! (2018年3月6日 17時) (レス) id: 042eec4381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2018年2月10日 17時