3233話 ページ47
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☆ 土方side ☆
走って戻ると、そこには志田が死にそうになりながら剣を振る姿が見えた。総悟くらいの腕が無ければ、あの人数を一人で倒せる筈ない。いや、総悟でもキツいだろう。
武力は圧倒的に敵が有利だ。人間対人間ならまだしも、相手には天人が居る。全てが規格外な奴らに、怪我を抱えたままなんて勝てる確率などゼロに決まっている。
土方「御用改めである、真選組だァア!!」
タコ男「なっ、なんで」
土方「テメェら!!遠慮はするな、仲間を危険に陥れた奴らを許すんじゃねェ!!」
「「はいっ!!」」
土方「志田、前を見ろ!!・・・テメェにゃ借りが出来た、死んでもらっちゃ困る」
俺達の人数を足しても、敵の方が多いこの状況で喋っている暇など残されていないのだから、当然考える余裕だって皆無。兎に角目の前の敵を、斬りまくる。それが今出来る、今しなければならない、俺達の仕事だ。
タコ男「ふ、ふくちょ・・・っ」
土方「お前に副長と呼ばれる筋合いは無ェよ。偶然斬らなきゃなんねェ敵が重なっちまっただけだ」
タコ男「・・・・・・はいっ!」
土方「マヨネーズ、百本だからな」
敵には随分とやられた。
まず、仲間が何人も殺された。女中だって怪我を負った。屯所はボロボロになった。更には、上司も撃たれた。近藤さんの命に別状は無いとされているけれど、いつ目覚めるかも分からない。
斬られていくかつての仲間は、仲間であって仲間じゃない。彼らにどんな事情があったにせよ、裏切った事実は変わらない。そこに執着し続けてしまえば、一生前には進めないのだ。
土方「・・・っ!?」
背中を襲った殺気に対応すべく、振り返った時。
戦場から逃げ出すように、この場から去っていく仲山の姿が見えてしまう。驚いたのはそれではなく、それを必死に追いかける志田の姿だった。
百瀬がAと逃げているのなら、こんなに焦る事も無かったのだが。どうやら誰もが頭を抱えてしまう、最悪が起ころうとしているようだ。
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堕天使(プロフ) - 今回のシリアスは、話が話なだけに皆様の反応が心配で心配で、コメントを見るたびに励まされて頑張ろうってなって、なのに更新しないでコメ返もしないで放置して…反省します。これからもハラハラドキドキさせられるように、頑張ります!!!!よろしくお願いします!! (2018年3月19日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 要約するとひたすらありがとうでいっぱいです。ありがとうございます。コメントが来る度にちらちら見てました(何故返さない)リクエスト、了解致しました、それこそ遅くなりそうですが気長にお待ちください…(頭抱え) (2018年3月19日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 皆様、たくさんのコメントありがとうございます!そして、返信するのが遅すぎて一括でやるはめになってしまって申し訳ございません。一人一人返したいのは山々なのですが、連続で操作すると占ツク自体が重くなりそうなので今回は気持ちだけお家に訪問してるつもりで… (2018年3月19日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
千鳥(プロフ) - 文字数ギリギリの長文失礼しました。 (2018年3月6日 17時) (レス) id: 042eec4381 (このIDを非表示/違反報告)
千鳥(プロフ) - タコおおお!!!名前がない隊士が死ぬのとは訳が違う!死なないでえ!またタコ男も含めた真選組のギャグが見たかったァ!これだけ長い小説だからこそ読者である私達もオリキャラへの愛が生まれて、死んだ時の悲しさが増すんだろうなって思ったよ。続編楽しみにしてる! (2018年3月6日 17時) (レス) id: 042eec4381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2018年2月10日 17時