3062話 ページ21
.
「じゃあ端から一人ずつ栗と言えば何かを述べろ!」
「甘栗!!」
「栗きんとん!」
「茶碗蒸し!」
無難な答えが飛び出てくるのは、想定内。
私が求めているのは、自分で思い浮かばなかった栗だ。だからこの討論会を開催した。足を組み、頬杖をつきながら黙って聞いていると、後半は同じような答えばかりでため息が出る。
だが栗愛について深く語ろうかと思ったその時、一人の男は言った。
「お前ら・・・全然分かってねェよ。Aちゃんもそう言おうとしたんだろ?」
「うん、そうだけど・・・・・・誰?」
「酒屋だ、サブちゃんと呼んでくれ」
「まんまだなオイ、テレビ画面から飛び出して来たんか」
「たまたま酒を届けに来たら、こんな討論会が開かれてたんで、参加するっきゃ無ェって思ったんだ」
「勤務中だろ、帰れよ」
「栗っちゅーのは、一言で語れるもんじゃねェ。でも一つだけ言うとしたら、アイツが愛されるのは味じゃねェんだよ」
「全然聞いてねェなサブちゃん、磯野家が待ってるよ帰れ」
突然の新キャラ登場に戸惑いを隠せずに居るが、当の本人は構わず栗について語っている。しかもドヤ顔で。初めて会った人のドヤ顔程、見てられないものは無い。
「栗が愛される理由、すなわち栗といえば何か。その答えはなァ・・・・・・フォルムだよ」
「溜めたくせに全く共感出来ないよ、こんなつもりで討論会開いたんじゃなかったんだけど」
.
167人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
堕天使(プロフ) - 夜兎姫・ルナさん» ありがとうございます!書き直し、いつかやるとは思ってましたけどね、かなり笑いました笑 勿論読ませていただきます!行ってきます!笑 (2017年12月25日 19時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - まろんすけさん» 優しいお言葉ありがとうございます!来年も頑張ります!温かい紅茶を飲みながら暖をとってます笑 まろんすけさんも、風邪にはお気を付けて!笑 (2017年12月25日 19時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - ミズキさん» いえいえ!こっちこそ素敵な作品に出会えて感謝したいくらいですよ(*´∀`*) (2017年12月25日 19時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
夜兎姫・ルナ(プロフ) - 銀魂とD.Gray-manのコラボ作で、亀更新ながらも書いているものです。感想を聞かせてもらえると、大変嬉しいです (2017年12月25日 19時) (レス) id: db897215e8 (このIDを非表示/違反報告)
夜兎姫・ルナ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!前回のが、書き直しになったとは気がついたのは最近の話ですが笑 堕天使様、大変恐れ多いのですが私めの作品を読んでくださらないでしょうか (2017年12月25日 19時) (レス) id: db897215e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:堕天使 | 作成日時:2017年12月10日 19時