3054話 ページ13
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「いやあすっかり秋色に染まりましたね」
十一月中旬。着々と冬が近付いて来ている事は、肌にビシビシと当たる冷風で実感させられるものの、季節は秋。観光客に向けてのテレビ番組も増えていて、まったり出来るのも今のうちだなんて考えてしまう。十二月に入った途端に時間はとてつもなく早く進んで行く。一分一秒でも大切にして、サボれる隙を見計らう。兎に角頭を使う月なのだ。
そう思うと、たっぷりサボれるこの十一月を大切にしなくてはならない。秋は食べ物も美味しいし、空気も美味しいし、羽を伸ばすなら今しかないだろう。
土方「おい、お前サボる気満々だな。顔に出てんぞぶん殴るぞ」
「私は昔からこんな顔ですから」
土方「もっとダメだろ、昔からサボる前提で生きてきてんじゃねェか」
「はい」
土方「涼しい顔で断言されると腹立つな」
近藤「トォシィイイ!!聞いてくれよお妙さんがァアア!!」
「じゃ、私はこれで」
土方「待て!!・・・クソ、逃げやがった」
どうせ紅葉狩りに誘ったが断られた的な愚痴だと思われる。近藤さんは土方さんを呼んでいたし、私が残る必要性も感じない。つまり、逃げる以外に選択肢など無いという訳である。
食堂をそそくさと出て、部屋でドラマの再放送でも観ようかと首を鳴らす。敷地内の庭に生えているすっかり色付いてしまった木も、私に賛成したように、風に揺れていた。
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堕天使(プロフ) - 夜兎姫・ルナさん» ありがとうございます!書き直し、いつかやるとは思ってましたけどね、かなり笑いました笑 勿論読ませていただきます!行ってきます!笑 (2017年12月25日 19時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - まろんすけさん» 優しいお言葉ありがとうございます!来年も頑張ります!温かい紅茶を飲みながら暖をとってます笑 まろんすけさんも、風邪にはお気を付けて!笑 (2017年12月25日 19時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - ミズキさん» いえいえ!こっちこそ素敵な作品に出会えて感謝したいくらいですよ(*´∀`*) (2017年12月25日 19時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
夜兎姫・ルナ(プロフ) - 銀魂とD.Gray-manのコラボ作で、亀更新ながらも書いているものです。感想を聞かせてもらえると、大変嬉しいです (2017年12月25日 19時) (レス) id: db897215e8 (このIDを非表示/違反報告)
夜兎姫・ルナ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!前回のが、書き直しになったとは気がついたのは最近の話ですが笑 堕天使様、大変恐れ多いのですが私めの作品を読んでくださらないでしょうか (2017年12月25日 19時) (レス) id: db897215e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2017年12月10日 19時