【銀魂】女隊士と愉快な仲間達６４

３００９話 ページ16

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☆ 桃太郎side ☆



ライブは終了したものの、司会進行役の姉貴が戻って来ないが為にその場を繋がされているお通ちゃん。そろそろ彼女の限界も近付いて来たのではなかろうか。かつて姉貴と一緒にアイドルをやった元仲間であれど、フォローを入れれば良からぬ勘違いをされるやもしれない。
「本命は私じゃなかったの！？」とぷりぷりする姉貴も確実に可愛いから敢えてそれを言わせるのもある意味有りだろうが、けれども俺は勘違いはされたくない。

俺がそんな葛藤をしているというのは、誰も気付いていないようだった。そもそも、姉貴が式場から消えて暫く立つ事すら気付いていない輩が多かった。



桃太郎「お前ら聞けェエ！！お通ちゃんにばっかり視線を送って、主催者の存在忘れてんだろォオ！！今こうして腹を満たせるのは誰のおかげだ！？今こうしてお通ちゃんを見れるのは誰のおかげだ！？もっと姉貴に感謝をひろォオオ！！」



･･････なんて、絶対に言えない。
言ったらそれこそ姉貴に「恩着せがましいしお前が言う事じゃない！！」と殴られそうだ。いや、殴られるのも有りかな。

と、葛藤が葛藤を呼ぶ波乱の展開に現在自分がすべき事も忘れて、悩む。悩みに悩む。すると、姉貴が消えた時のように照明がバタリと落ちて、点いた時にはステージ上に人が増えていた。



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