第3話 ページ7
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奇妙な食卓。
食卓にのった大量の
どうやら、"
"
キャバ嬢?まさか。
彼女の本業は"JKお散歩"なるものらしく。
その職業を広めたのが紛れもなくこの彼女。謂わば伝説のJKらしく。いやそれ以前に。
「JKお散歩ってそれ犯罪にならないんですか…」
「ならない。こうみえて、もうとっくに成人済なの」
「それ逆に詐欺じゃないんですか?!って、え?!嘘でしょ、どこからどう見たってむしろ同い年くらいに見えるのに…」
いやそれ以前に、そんな行為を公然と行うなんてあの不良警察たちが黙っていないんじゃ。
と、1つの疑問が生まれたところで丁寧な所作で手を合わせ"御馳走様"と挨拶をする彼女はにこりと笑む。
「お粗末様。
「本当に美味しいよ、妙ちゃんの卵焼きは。懐かしい味がする」
「懐かしい味って…アンタ一体どんなもん今まで食べてきたんですか…」
「それじゃウチはそろそろお暇しようかな」
そう席を立つ前に、"嗚呼"とまるでなにかを思い出したかのように立ち上がった彼女はまるで信じられない光景を見せる。
それはほんの数秒。
自然な所作で手元の傘を手にしたと思えば、その力は到底の女性のものとは思えない。
振るわれた漆黒の傘は天井を突き、なにかを野外へと追いやったではないか。
「コソ泥だか、変態だか、ゴリラだか知らないけれど。それ以上こっちに一歩でも踏み入れようものなら…」
傘から抜かれたそれは真剣か。
まるで仕込み杖のように現れた刀身は彼女の投擲により、
「息の根が止まるかもしれない」
「いやもう手がでちゃってるよね?!"
「近藤ってなに?新種のゴリラかなんか?絃、わかんなーい」
「ちょっ、薄皮切れてる切れてる!」
「こういうのが好きじゃなかった?」
「いやぁ、もう少し優しいのがいいかな?あははは」
意図も簡単に男1人を伸してしまったその背はイキイキとしているような。
おそらく気のせいではないだろう。
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