【黒子】赤司家の妹がグレました。

No.07「妹ちん、いい子だよー」 ページ8

「18時とか普通だろ」

「赤ちんいつもそれより遅く部活やってんじゃーん」

「うるさいうるさい！黙って聞け！」








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「…食器の音を立てるな、みっともない。ナイフとフォークは外側からと教えただろう」

「…」

「聞いているのか？まったく…ここが家だからいいものの、レストランなどでは」




ガシャン！



床に散乱する皿に、その上にのっていたはずだった綺麗のはずの料理たち。

テーブルから雫を垂らす水



…もったいない、なんて思う余裕なんてなかった




「…っさいな、」

「…何？」

「うるさいっつってんだよ!!いちいち、女みたいに！
毎日毎日いい加減にしてくれる？家がどうとか、ルールがどうとか…


異常なアンタに指図なんてされたくないのよ、私はアンタと違うんだから！
この家のルールなんて、この家のアンタが守ればいいでしょ！私はアンタみたいに異常じゃないのよ」









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「…それからのAは、ピアスを開けスカートを短くし、授業すらまともに受けず
日付が変わる時間に帰ってくるんだぞ。いや、帰ってこない日が多い。

なぜだ、なぜなんだ。やればできる子なのに…！」

「赤司君落ち着いてください」

「てか妹ちんグレたの赤ちんのせいじゃねー？」

「俺は心配して言ってやっているのだぞ！」

「言い方が悪ければ意味もないのだよ」

「今では昔のように征兄と呼んでくれない。アンタ呼ばわり。中学の頃なんて敬語を使われ御子息様とまで呼ばれたんだぞ！」


「三年間、学校でも家でもぐちぐち言われりゃそりゃ関わりたくねーだろ」

「でもさー、妹ちん普通に良い子だったよ？」

「！？なぜ知っている！」


「前にねー、コンビニでねー、俺が欲しかったの売り切れてたんだけどー、
妹ちんが、くれたのー」


「ああそうなんだあいつは思いやりのある良い子で、いやそんな話はどうでもいい」
どうしたら更正してくれるだろうか、俺の妹は」


「…先が長いと思うッスよ」

「同意なのだよ」

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