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ガルル、るるぅ？ ワンッ！キャンキャンッ！！
獣の唸り声が楽しげなものに早変わり。
むんずと手を掴まれて走る道は、植物が花開いて勝手に道を開けていく。
暗闇の中に一筋の光。
暗い森の中に包まれた洋風の館。街灯もないのにポッ、ポッと周りがほのかに灯る。
誰かが開けたわけでもなく、ガチャリと玄関の扉が勝手に開く。
『ちょっ、待っ、止まってぇぇぇ！！』
加速するスピードについていけずに小石でつまづいたままの体勢で倒れ込む。
どすっ、どかっと積み重なる重さに、ぐえっと潰された蛙みたいになる。
「玄関先で暴れるなと言うのは何回目かな？
取り敢えず彼女の上から退くんだ、犬っころ」
「ゲッカ！マンバ、キタ！」
「オレタチ、ツレテキタ！アソブ！」
カンッ！と玄関タイルに杖をつく音。
おー…音からして激おこだぁ。
「毒蛇、今日は何用かな？こんなに朝早いとは思わなかったが」
『夜行に呼ばれたから来たの…。ちょっとトラブって遅くなったけどね』
「オレタチト、アソブ、チガウ？」
「ヤコウ、ズルイ！オレタチモ、アソビタイ！！」
「ほら、静かにするんだ。…夜行？あぁ、早く行ってあげたらいいよ。
怒らせたらどうなるかはよく分かってるだろうし」
『ありがとう月下！大好きよ！』
背伸びをして彼の頬に軽く触れ、手を振って館から出て行く。
狼2匹をあとに引き連れて。
「アソンデクレナイ、ナンデ？」
「マンバ、キットアトデ、アソンデクレル！」
『そ、そうよ！あとで遊んであげるからいい子で待っていてくれる？』
「オレタチイイコ？」
「オレハイイコ！キセイ、ワルイコ！イタズラバッカスル！」
きゃいんきゃいんともつれ合いながら転がって行くのを横目に流す。
チチチッと髪を引っ張って、ここにいるよと存在証明をするハチドリ。
分かってるよと返事を返して歩く速さを早めれば目的地はすぐそこだ。
『やこぉー？遅れてごめんねー！いるぅー？』
サワサワサワ…と葉っぱの揺れる音が返事を返す。
彼の相棒の声すら聞こえない。
仕方ないので、太い幹に手をかけてするすると登って行った。
『夜行さーん？どこにいるのー……っひゃぁぁぁ！？』
地面から2メートルくらいのところにある木のうろを覗く。
真っ暗な中に声をかけた途端、ずるんっ！！と物凄いスピードで中に吸い込まれた。
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白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» でも、読んでて楽しかったです！それだけは正直に言います！ (2021年9月23日 18時) (
レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» 前作でコメント返せなくてごめんなさい！まぁ、あの、理由があって返さなかったんですけれども(^_^;) 決して反応楽しんでたとかそんなんじゃないですからね！？ あと、迷推理ではなく名推理です！これからもどうぞよろしくお願い致します！m(__)m (2021年9月23日 18時) (レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - なるほど…登場した人達がわかってスッキリしました。時々正解しててちょっと喜んでる自分がいますw 更新頑張ってください (2021年9月23日 18時) (レス) @page2 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐-bilyakko- | 作成日時：2021年9月22日 21時
