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ぱたぱたぱたっと背後の道を走ってくる女性1人。
私は馬乗りになっていた奴の上から退き、動けないように喉元を踏み付ける形で立ち上がった。
ん。とバッグを突き出せば杖付きの男はそれを受け取る。
「トゥルース、この男……男か？分からんが、コイツがお前の鞄を取り返してくれた。礼を言うといい」
「貴方が取り返してくれたの？ありがとうございますなの！」
「それにしても、この男は狙う相手を間違えたな。まぁ、誰でもいいという訳では無いが」
「警察と直結している探偵さんに喧嘩を持ちかけるなんて頭がどうかしてるの」
「直結はしていない。たまに手を組むだけだ」
探偵。たん、てい……っは！？私が今いるこの状況、結構マズイのでは？
銀鎌組は裏社会の中でもトップに君臨するほどの実力を持っている。当然それは表社会の警察達にも目を付けられているわけで。
迂闊にペラペラと喋れば警察のお世話になってしまう！
それだけは嫌だ！隙を見て帰らせてもらおう！
「あー、あの、マントのお兄さん？今足で踏んでる男性の身元を調べたいから、ちょーっと足を退けて欲しいなの」
『……』
「それだけ力強く踏んでりゃ動けはしない。ご苦労だった」
よし。帰ろう。帰ってボスにこの2人について知ってるか聞いてみよう。
そろーり、そろーりと抜き足差し足でその場から立ち去ろうとする。が、むんずと手を掴まれて身動き出来なくなる。
「少しだけ当時の状況を聞きたいから事務所までご同行お願いしますなの」
え。警察署までご同行お願いします？い、嫌だよ？
む、無言を貫け私！
『……』
「話せないのか？」
ｺｸﾘ｡
「文字も分からないなの？」ｻﾗｻﾗ…
ｺｸﾘ｡
「話を聞く手段が何もないんじゃ仕方ないな」
そうでしょ？っていうか、ひったくられた貴方が1番状況整理が出来ているんじゃなくって？
「ちょっとだけ、ちょっとだけでいいなの！手話とか！」
「出来るのか？」
「理解共に出来ないの」
よしいいぞ、そのままそのまま……。
「とりあえず私と一緒に来るなの！」
「ったく……。じゃあ俺はコイツを突き出してくるからよろしく頼む」
いや、止めてよ！？よろしくじゃないよ？
このおてんば…というか天真爛漫な子を止める役もやってるんじゃないの！？
あー、誰かが助けに来てくれないかなぁ！！
背の高いサイコ野郎とか！！
「おやおや、こんな所にいたんですか。全く、店から離れるなとあんなに言ったのに」
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白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» でも、読んでて楽しかったです！それだけは正直に言います！ (2021年9月23日 18時) (
レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» 前作でコメント返せなくてごめんなさい！まぁ、あの、理由があって返さなかったんですけれども(^_^;) 決して反応楽しんでたとかそんなんじゃないですからね！？ あと、迷推理ではなく名推理です！これからもどうぞよろしくお願い致します！m(__)m (2021年9月23日 18時) (レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - なるほど…登場した人達がわかってスッキリしました。時々正解しててちょっと喜んでる自分がいますw 更新頑張ってください (2021年9月23日 18時) (レス) @page2 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐-bilyakko- | 作成日時：2021年9月22日 21時
