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いつの間にそばに来ていたのか、夜行が私の口を塞ぐ。
2人にサンドされる形。
ちょっと暑い。
「だーれが体調不良だ？あ゛ぁ？」
『ぷはっ、健康診断があったって聞い「ちょっと黙って」
「確かに健康診断はあったな。だがそれは1週間前の話だ。
なんだ、嘘ついてまで会いに行きたかったのか？へぇ…」
「ち、違うんだ。待ってくれ白鷹」
「嘘つきなんて放っておいて俺と遊ぼうぜ？な、可愛い俺の雛♪」
白鷹が夜行に背を向けて玄関へ向かう。
あぁ、このままだと連れ去られちゃう！
『むー……んん！！』
反動を付けて手から滑り落ち、夜行の元へ向かう。
「マンバ…！？」
「おいおい、そいつはお前の嫌いな嘘をついた奴だぞ。ちっと反省させてやらねぇと」
『確かに嘘は悪いわ。だけど先に遊ぶ約束をしたのは夜行よ。彼が先！』
ひゅぅー……と風が葉っぱと共に3人の横を通る。
「だっはは！私欲優先かよ！あー…もう好きにしろ。俺はもう何も知らねぇ」
『何よ。約束は守らないと。怒ると怖いの知ってるでしょ？』
「分かってる分かってる。じゃ、今度は俺だからな」
バサッと翼を広げて飛び去る彼から目を離して、彼に向き直る。
『ねぇ、私に言うことがあるよね？』
「……ッ、すまなかった」
悪さをして怒られた子犬みたいにしょんぼりと頭を下げる。
『ふふ。私、そんなに怒ってないよ。でも少しだけ怖かった。…ごめん、気にしないで』
「本当に申し訳なかった。言い訳となるかもしれないのだけれど、最近このような事が数回あってね。あぁ、心配しないでくれ。丹頂や黒鳥には迷惑をかけていないから」
『……女性限定なの？』
「えっ？あ、いや…違うけど、本当に大丈夫だ。うん」
『ならいいんだけどさっ。もし今後も続くようなら食人木様に診てもらいなよ？』
「そう…するよ。あ、蜂蜜茶飲むかい？」
話を変えるようにして声色も変える。
彼の作る蜂蜜茶には誰も敵わない。
ただの蜂蜜じゃなくって、彼の故郷で採れる特別な蜂蜜だってのをいつの日か教えて貰った。
『うん』
「じゃあ向こうの椅子に掛けていてくれ。そのついでにランタンに火を灯すのをお願いしたい」
『いいよ、分かった！』
自分の住む所と違う場所にいる彼等。
住んでいる世界は同じなのに。何故。
ここにいると嫌なことを全て忘れさせてくれる。
任務が失敗した時、ヘマやらかしてこっぴどく叱られた時。
いつでも彼等は受け入れてくれた。
……昔から変わらない。
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白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» でも、読んでて楽しかったです！それだけは正直に言います！ (2021年9月23日 18時) (
レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» 前作でコメント返せなくてごめんなさい！まぁ、あの、理由があって返さなかったんですけれども(^_^;) 決して反応楽しんでたとかそんなんじゃないですからね！？ あと、迷推理ではなく名推理です！これからもどうぞよろしくお願い致します！m(__)m (2021年9月23日 18時) (レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - なるほど…登場した人達がわかってスッキリしました。時々正解しててちょっと喜んでる自分がいますw 更新頑張ってください (2021年9月23日 18時) (レス) @page2 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐-bilyakko- | 作成日時：2021年9月22日 21時
