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十話 転生先 ページ10

私は転生した。同じ街に生まれたのは神の悪意を感じた。

容姿も前世とそっくり。悪意しか感じるものがないんですけど。


高校生になった。

廊下を歩いていると男の子にぶつかった。

野球少年にすごく似ていた。

「あ、あの時の死神さん、、、、ですか?」

野球少年も私のことを覚えてくれていたらしい。

「うん、そうだよ。君の活躍見たよ。綺麗に咲けたね」

「向日葵だもの、枯れない。」

「そう。じゃあね。身体大切にしてね。今世でも君の活躍が見たいから。」

彼は涙目で笑った。やっぱり向日葵に相応しい人だ。



その日の放課後、近所の橋を歩いていると、誰かに肩を叩かれた。

「ハンカチ落としましたよ、、、って死神さん?私の事覚えてますか?」

大丈夫が嫌いな女の子だった。

「覚えてるよ。前世じゃ学校の先生やってたよね。」

「居場所、ちゃんとありました。」

「死ななくて良かったね。」

「はい!大事な事を教えてくれてありがとうございました!」



何年か経って大学生。手芸屋さんにいると誰かに話し掛けられた。

「人違いだったらすみません。死神さんですか?」

「あ、久しぶりね。デザイナーやってたよね。可愛い物作るじゃない。」

「可能性について教えてくれてありがとうございました」
  ・・・
「ふふっじゃあまたね。」

「‼はいまた!きっと!」

また会う時はまたね。合わない時はバイバイ。



町を歩いていると、男の子に会った。

「あれ、前にあった死神さん?」

「そうだよ。久しぶり。、、、元気?」

「前世はがんで死んでしまったけれど、今世は元気です!」

「体大事にしてね。早死にしたら怒るからね?」

「もちろん。ルカさんも俺より早く死なないでください。」

「うん、それって恋人とかにいう言葉だよ?」

「え嘘!、、、、、、まあ、またいつか会いましょうね。」

「ええ、またいつか。」



十一話 幸せの形→←九話 伝えられない「ありがとう」



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若草 翠 - 水無月歌乃@しばらく浮上無しさん» ありがとうございます!!!そういっていただけ光栄です! (2022年8月3日 15時) (レス) id: 4cbe8909de (このIDを非表示/違反報告)
水無月歌乃@しばらく浮上無し(プロフ) - え,めちゃくちゃ面白いです。素敵なお話でした〜! (2022年8月3日 14時) (レス) @page5 id: 4e0be9540d (このIDを非表示/違反報告)
若草翠(プロフ) - 海野 雫石さん» まあ結構シンプルですよねぇ、、、、。がんばります! (2022年7月19日 20時) (レス) id: 5048ac8e22 (このIDを非表示/違反報告)
若草翠(プロフ) - シラスさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2022年7月19日 20時) (レス) id: 5048ac8e22 (このIDを非表示/違反報告)
海野 雫石 - 話の作りがシンプルで大好きです! (2022年7月19日 20時) (レス) id: eb5687ccc1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:文章→若草 翠  イラスト→天空 碧 x他2人 | 作者ホームページ:No.  
作成日時:2022年5月16日 10時

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