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「は!?」
「えっなに、北斗、きょものこと好きなの!?」
「え、なにお前大我さんのこときょもって呼んでんの?」
俺は慎太郎と大我さんの距離感に混乱、たぶん慎太郎は俺が大我さんのことが好きだと勘違いして混乱
「や、好きじゃないよ。飯誘われたから行くだけだよ」
「いやぁー、どうだろうね...」
樹が何故か訝しむような目でこちらを見る
「とりあえず大我さんの趣味?趣向?その、教えてくれてありがとう。でも俺別にそんな目で見られるような気持ちないから!」
我ながらまくしたてているのを横目に、2人は何やらクスクスと笑ってて
それらに乗っかるようにお尻のポケットに入れていた携帯からラインの通知音が鳴って、それを取り出す
「お、きょもじゃん?」
「もー...からかわないでくれよ」
久しぶりの慎太郎にたじたじになりながら画面を開く
" ごめん今日行けないかも"
「北斗?大我さん?」
「んあー、そう。今日来れないって」
「きょもこれないのかー!」
「...うるさいよ、そろそろ」
しつこいいじりに辟易しつつ、来れないのかぁー。なんて。
でもこれは好きなわけじゃなくて。毎回来てる客がたまにこなかったら"あ、こないんだ"ってなるじゃん。つまりそれはそういうことだよ。それ以外の何物でもない。
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作者名:向日葵 | 作成日時:2022年8月3日 22時