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...対面で2人きりの俺とタイガさん。なにこれ気まずい
「ごめんね。偉そうだったわ、俺」
こちらにくる時に持っていたグラスを飲み干す
「大丈夫です。偉そうにされるの慣れてるんで」
あくまで相手は客だ。それなのに俺は棘のある言い方をしてしまう
「ねぇ、この流れで言うのなんだけどさ、ご飯行かない?」
「は?...どういうことですか」
いつのまにか顔を見て話せるようになっていた。
それによって一瞬でも眉間に皺がよったかもしれない、それを相手に見られたかも、なんて考える。
それと同時に他人に心の平穏を乱されることが一番嫌いな俺か、なんでこんな人に大なり小なり好意を向けているような気がするんだろうと自分にも疑問を向けた
「まぁそんな怒んないでよ。いいとこ連れてくからさ。ほら、ホクトくん大学生でしょ?食費も浮くし」
「あぁ...まぁ」
「んじゃ決まりね、」
ジャケットの裏からメモを出して胸ポケットにささってたボールペンで何かを書き、カウンターに置くと、それを俺の手元に滑らせる
「これライン。帰ったら連絡もらっていい?」
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作者名:向日葵 | 作成日時:2022年8月3日 22時