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【57】志麻side ページ21

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う「詳しいことについては、合格後にAを交えながら話すか」

し「せやな。Aの都合もあるやろうし、また後日ってことで」

さ「了解!楽しみやなー!」


嬉しそうにはしゃぐ坂田を見て「ま、合格してたらの話だけどな」と釘を刺すうらたさん。
「Aなら大丈夫や!」と謎の自信を持っている坂田に苦笑いを浮かべながら、半ば夢の世界に旅立っているセンラさんに肩を貸して歩く。


さ「ていうか、涼太くん。千歳のことを任せても大丈夫?」

し「ん?あぁ大丈夫やで。あとは家に帰るだけやから」

う「家までついて行こうか?」

し「心配せんでええよ。タクシー捕まえて帰るからさ」


「そっか、よろしく」と申し訳なさそうにするうらたさんをなだめながら、タクシーを呼ぶためにスマホを取り出す。

その間センラさんは何かをぶつぶつと呟いていたが、正直何言ってるのかさっぱり分からない。
そんなセンラさんにちょっかいを出そうとする坂田とそれを阻止するうらたさんを後目にタクシーに来てもらうように電話をすると、すぐにタクシーがやってきた。


さ「それじゃ、また今度!千歳のことよろしくなー」

う「涼太くんも今日は早く寝るようにしろよー」

し「はいはーい。ほら、千歳さん。タクシーに乗るからちょっと起きて」

セ「ん〜。タクシー乗るぅ?分かったぁ〜」


寝かけて力が抜けきっているセンラさんに声をかけながら何とかタクシーに乗り込むと、運転手に俺の家の住所を伝える。
タクシーが動き出すと、手を振るうらさかに手を振り返し、そっと息をつく。

ざっくりではあるが福岡にいく予定が建ったことに安堵する。
それと同時に浦島坂田船であることを明かさなくてはならないことに少しの緊張を覚える。

以前に坂田に言った通り、大丈夫だとは思っているが、距離を置かれてしまうのではないか?という不安がやはりチラついてしまっている。
誰かをこれ程思い続けるのは、慣れておらず戸惑うことも不安になることも多い。
でも、今更手放す気は全くないわけで。
これからも仲良くする為にも直接会って、ちゃんと説明せないけんな。

そんな決意に似た感情を抱きながら、とりあえず寝かけているセンラさんをどうしようか、思考を巡らせることを集中することにした。

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設定タグ:歌い手 , 浦島坂田船 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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八重桜(プロフ) - ゆみかさん» 初コメありがとうございます!やはりうらさんでしたか…(白目)教えて下さりありがとうございます!更新は遅めですが、頑張ります! (2020年3月12日 3時) (レス) id: 62b3e739f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみか(プロフ) - 初コメ失礼します!確かうらさんって読んでいた気がします!とっても面白いのでこれからも頑張ってください! (2020年3月8日 13時) (レス) id: bac69d1b88 (このIDを非表示/違反報告)
八重桜(プロフ) - そらるなさん» コメントありがとうございます!楽しんで貰えたようで嬉しいです!これからも更新頑張っていきます! (2020年2月22日 5時) (レス) id: 62b3e739f9 (このIDを非表示/違反報告)
八重桜(プロフ) - over the rainさん» いつもコメントありがとうございます!無事に更新できました(汗)これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2020年2月22日 5時) (レス) id: 62b3e739f9 (このIDを非表示/違反報告)
そらるな - 最初から見ました!  すっごく面白かったです。  更新頑張ってください! (2020年2月15日 18時) (レス) id: 4a84e506c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:八重桜 | 作成日時:2019年9月23日 4時

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