【25】センラside ページ35
『…お兄ちゃんは嫌だった?』
う「大丈夫!嫌じゃねぇよ。ただその…素直に喜べない自分がいてな…」
「あはは…」と誤魔化すうらたん。
『そっかぁ…』とAちゃんは納得したらしく、それ以上問い詰めることはしなかった。
よかったな、うらたん。Aちゃんがええ子で。
まぁ、うらたんの気持ちは分からなくは無い。
「兄」というポジションは信用されている証ではあるが、同時に恋愛対象としては見られていない証にもなる。
最も、Aちゃんがそこまで考えて「兄」と言ったわけではないと思うから、落ち込む必要はないと思うけどな。
でも、言われてショックなのは間違いない。
ましてや、気になっている子に言われたら余計にショックは大きいな。
そんなことをしている内に改札に着いた。
そろそろ、お別れか…。
さ「あ、そや!最後に皆で写真とろうや!」
突然坂田が思いたように、大声を出す。
『! いいの?』
セ「もちろん。あ、でも誰が撮る?」
し「誰か自撮り棒もってない?」
全員首を横に振る。
う「よし、千歳。任せた。」
うん。そんな気はしてたわ。
「しょうがないなぁ」と呟きながら、精一杯腕をのばし皆が写るように調整し、シャッターを押す。
写真を見てみると、我ながらいい写真になっていた。
し「それじゃあ、そろそろお別れだな。」
『うん。また連絡するね。』
さ「おう!L○NEでもいっぱいお話しような。」
セ「勉強頑張ってな。無理はせんようにね。」
『うん。』
う「家に着いたら絶対に連絡しろよ。」
『分かったよ、渉パパ。』
う/し/さ「パパww」
セ「やるなぁ、Aちゃんww」
「ふふっ。あ、それじゃあね!バイバイ!」
さ/セ「バイバーイ!」
う/し「じゃあなー」
ふざけたやり取りをしたあと、Aちゃんは手を振りながら改札を通る。
俺らもAちゃんの姿が見えなくなるまで手を振り返し続けた。
う「よし、急いで新幹線乗るぞ!」
さ「普通に時間ギリギリやん!」
セ「志麻くん、なんでAちゃんに充分間に合うとか言ったん!?」
し「だって、ああ言わねぇとAやつ心配するだろ!」
そう、実は新幹線の時間は結構ギリギリなのだ。
このまま走れば間に合うとは思うが、正直めっちゃしんどい!
一応ライブ終わりやぞ!
しかも、ラーメン食った後やし!
無言で走り続け、新幹線のホームに出ると丁度新幹線かホームに着いた頃だった。
ま、間に合ったぁ…。
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八重桜(プロフ) - 坂田家@ななみさん» 突然の告白ありがとうございます(笑)楽しんでいただけているようで嬉しいです。ぜひ充実した青春をお過ごしください(( 頑張って更新していきます! (2019年9月22日 18時) (レス) id: 62b3e739f9 (このIDを非表示/違反報告)
坂田家@ななみ - 好きです(((唐突 いつも楽しみにしています! 私はまだ中学2年なので青春はこれからなのだグヘヘ(((殴 これからも頑張ってください! (2019年9月22日 12時) (レス) id: 2a6ac8898b (このIDを非表示/違反報告)
八重桜(プロフ) - もこ。さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけているようで、とても嬉しいです!自分もあまり青春らしいことを経験してこなかったので、せめてここでは…と思い、楽しんでいる夢主さんを書いてみました。ちゃんと完結できるように更新していきます! (2019年9月19日 4時) (レス) id: 62b3e739f9 (このIDを非表示/違反報告)
もこ。 - 初めまして。自分は学生ではないのですが、ウキウキとしてしまいました。青春というものをしてこなかったので、最初からキュンキュンしてしまい、夢中になって虜になりました!これからどんな風に進むのかが楽しみで、唯一の癒しになりました。応援してます (2019年9月18日 19時) (レス) id: 180e559c34 (このIDを非表示/違反報告)
八重桜(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけているようで何よりです!コールのご指摘もありがとうございます。後ほど修正いたします! (2019年9月17日 18時) (レス) id: 62b3e739f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:八重桜 | 作成日時:2019年9月4日 4時