29* 銀ちゃんを訪れます ページ30
「こんにちはー! 銀ちゃんいるー?」
神「A! 久しぶりネ!」
「昨日会ったよ…銀ちゃんは?」
神「二日酔いアル。どうかしたアルか?」
「あーそっかぁ…家具買おうと思ったんだけど一人じゃ持てないから、銀ちゃんについてきてもらおうと思って」
白昼の春。カラリと扉が開いて、見えたのは可愛らしい着物だった。
どうやら銀時を誘って百貨店に行こうとしていたようだが、布団と恋人の時間らしい。
神「私がついていってやるヨ?」
「ありがとう。でも、運転免許持ってる人がいいの」
神「じゃ、Aが魔法で運転すればいいアル」
「見つかったらまずいでしょ? …うーん、仕方ない。銀ちゃんについて来てもらいたかったけど…十四郎さんに頼みに行くね」
…と、一瞬カタリと奥の部屋が揺れた、気がした。
しかしそれに気付かず、Aは踵を返す。
「それじゃ、お邪魔しました! 新八君にもよろしくお願いね」
神「任せるアル!」
「うん。それじゃあね…」
ぱし、
…刹那、掴まれた腕。恐らく神楽のものではない。Aの手首を簡単に包み込めるほど大きな手。
Aがゆっくり振り返ると、そこには息を切らした銀時がいた。
「銀ちゃん! こんにちは!」
銀「…A…今、誰と行くって?」
「…え? 十四郎さんと、か…」
銀「俺が行く」
少し青い顔した銀時が、そう言ってAの手を離さない。
でも。と困った顔して、Aは銀時を止めるが。
銀「銀さんの運転、マジ江戸一だから」
神「お前二日酔いじゃなかったアルか」
銀「あー、! あれね! ははは…いや銀さん回復力パネぇから治った」
神「……」
「本当にいいの、銀ちゃん?」
銀「おー、任せろ」
神楽は、銀時を見て冷めた顔。
何か言いたげだ。
銀「じゃ、俺着替えてくるわ」
「わかった! 私車取りに行ってくるね!」
神「気をつけるアルよA!」
――Aが居なくなって、静かになった万事屋。
すると、銀時が口元を抑えてトイレへと向かう。
銀「う……おええ……」
神「それで本当にいけるアルか? 事故ったりでもしたらどうするネ。今回はマヨに頼んだ方が、」
銀「Aちゃんが一番に俺に頼んで来たんだよ…あいつの所になんか行かしてたまるか」
…実際格好良い事言っておきながら場面は最悪である。
そして、おぼつきながら靴を履いて出ていった男。
神「あの無気力の塊に惚れられるとは…Aも罪な女アルな」
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おそらまめ@個人経営(プロフ) - 若葉さん» ありがとうございます!沖田くんは神の上ですね!(は?) (2020年3月15日 1時) (レス) id: a071833898 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - この作品は神です! 沖田くんは神神です!(?) (2020年3月14日 23時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ@個人経営(プロフ) - Dsloveさん» 歩きスマホしちゃってますね。すいません、ご指摘ありがとうございます、、、 (2018年9月11日 23時) (レス) id: 0b0bec3b96 (このIDを非表示/違反報告)
Dslove(プロフ) - 歩きスマホですか? (2018年9月11日 22時) (携帯から) (レス) id: 998ae028aa (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で大好きですもし今後他の作品を作る予定があったら銀魂の銀時か高杉の姉か妹がワールドトリガーかアニメKか転生したらスライムだった件の世界にトリップか転生した作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも更新頑張って下さい (2017年10月29日 12時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おそらまめ | 作成日時:2016年8月31日 23時