イケメンに捕まった【及川徹】

幸福の過剰摂取 ページ14

「……トスの時着地ミスって」



そう無愛想に呟いた及川さん



「病院行くよ、及川」

「え？！良いよ、大丈夫だって」



そう慌てる及川さんの頰を両手で挟んだA様

わぁあ近い近い近いヤバイヤバイヤバイ



「……駄目。3年なんだよ？最後なんだよ？」

「何だよ、もう……」



真剣なA様の目にたじろぐ及川さん

ああ姫可愛すぎる、王子様にそんな真剣な目で見られたら照れちゃうよね、可愛いね、顔ちょっと赤いもんね！



「一緒に行こう」



そうふわりと微笑むA様に6組一同顔を赤く染めた

いやもう無理無理かわいすぎかっこよすぎ



「…おんぶ、する？」

「「「おんぶ」」」



おんぶ、A様の口からおんぶ、
おんぶ、おんぶ、おんぶ

え、なんか可愛い、待ってやっぱり尊い



「は？！俺重いから？！てか歩けるし！？」

「……じゃあ、肩掴まって」



そう言いながら強制的に及川さんの腕を肩にかけたA様

やだわ行動派イケメン王子様かっこいい



「……椿、私たち病院行くから、先生にお願い」

「待って、てか保健室は？！」

「今日は出張だよ」



及川さんの最後の抵抗も虚しく、A様に連れ去られたお姫様



「「「お姫様攫ってくとか王子様最高すぎ」」」
「「「女神が俺たちの息子を攫ったなんて」」」



私たち、幸福の過剰摂取で死んでしまうんじゃないかしら

ここに来てタイトル回収→←6組全員バレーの勉強してたらイイ

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