ギフト25 狙い撃ち ページ26
Aの言っていることを信じた男は、銃を降ろして少し申し訳なさそうに笑う
「急に銃を向けて悪かったな。こんな海のど真ん中までギフト配達してくれて、助かった」
『いいえ、わたくしの方こそお手紙を頂いてから何日もお待たせしてしまい申し訳ありませんでした。ギフトは船にお積みになられますか?』
「あぁ、すぐ積むよ。マルコ!」
男がそう呼ぶと、上から不死鳥の翼をもつ男が降下して、Aの船へと着陸する
どうやら全て上から見ていたようだ
「うちのイゾウが悪かったな。全部見てたよい。こんな場所まで、危険を顧みずに来てくれてありがとうな」
『いいえ、お客様に満足していただけるのならば、わたくし共はなんだっていたします』
Aが少し微笑んでそう言う。それを見ていた銃の男、イゾウは、Aに聞こえるか聞こえないかの声で
「…べっぴんさんだな」
と、妖艶に笑った
「お前ら〜!例のブツが届いたよい!さっさと積んでいけ!」
マルコが船に向かってそう叫ぶと、待ってました!というように沢山の船員が顔をのぞかせて、嬉しそうに雄叫びをあげる
「これで最高の誕生日ができるぜェ〜ッ!」
「すげぇ!あの予算であんだけ準備してくれたのか?!」
「店員の女か?めちゃくちゃ美人じゃねェか…!!」
やっとギフトが来たやら店員が美人やら、酒がたくさんやら店員が美人やら、花が綺麗やら店員はもっと綺麗やら、いろいろ聞こえてくる
「悪いな。4月6日はおれ達のオヤジの誕生日で、気合い入ってんだ、あいつら」
『!通りでですか』
たくさんの船員を見てAは微笑む
自分の創ったギフトが求められるのが嬉しくてしょうがないようだ
『わたくしも手伝います』
「いいや、アンタは先に船に乗って休んでてくれ。ここまでギフトを運んでくれた礼だ」
そう言ってAは船員達に船に乗せられ、お姫様のような扱いを受ける
Aも、そのような扱いはある人にされ慣れているのであまり恥ずかしがりはしないが、それでも
『お、おやめください……ゎ、わたくしはギフトを積み終わり次第……か、帰らせて、いただきますから』
ほんのり頬を染めてそう言うもんだから、船員の大多数が一瞬にしてAを好きになってしまった
メロメロな船員達に、Aは思う
.
.
.
『(えぇわたくしも大好きですよ!馬鹿な猿どもは!)』
___と
414人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いふふぁん(プロフ) - こちらの小説を1度読んだ事があり、とても面白く心に残っておりました。それから約1年経ち、必死に探してやっと見つかりました…!!ハコさんの性格と小説自体の設定が本当に魅力的で惹き込まれました…!完結となっておりますが、是非とも続きが読みたいです…! (1月9日 7時) (レス) @page39 id: d3a9a324f0 (このIDを非表示/違反報告)
F - こういう雰囲気の主大好きです!続き楽しみにしてます‼️ (2022年11月27日 1時) (レス) @page39 id: 19cc797338 (このIDを非表示/違反報告)
ぺろ(プロフ) - 掌握ピエロちゃんのラストで泣いてから他の作品も4時間ぶっ通しで見させてもらってます!汗主さんのキャラとか世界観めちゃくちゃ好きです! (2022年10月18日 17時) (レス) @page1 id: 2403205b0f (このIDを非表示/違反報告)
ぶるぅ(プロフ) - カミちゃん様からonepiece小説入りました……すごく好きです!ずっと気長に待ってます! (2022年10月12日 7時) (レス) id: 750ae9344c (このIDを非表示/違反報告)
カミちゃん(プロフ) - 防弾チョッキ(初心者)さん» とりあえず完結にしましたけど作者の中でも終わってないです‼️‼️書けてないだけです‼️‼️(白目)気長に待っていただけると嬉しいでずーーー😭😭 (2022年8月23日 1時) (レス) id: 4e90030f17 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ