〜File1〜旧校舎怪談3 ページ4
はいっ、翌朝です
昨日はあの後、麻衣が帰ると言い出してくれたので私もそれについていき脱出
いやぁ、実際に見ると本当に美人でしたね、ナルちゃんは
まぁそんなことは置いといて
一緒に登校しようとした麻衣は既に家を出ていたらしく、インターホンを鳴らしても出てきませんでした
置いてかれたよ……うぅ………
トボトボと桜並木を通っていく
一緒に行って、リンさんに怪我をさせないようにしたかったんだけど…
どうやら原作通りに進んでいくらしい
どうやって麻衣と一緒にお手伝いしよう
そう考えていると、旧校舎の方からものすごい音がした
『うっそん…このタイミングか〜私がもうちょい早く着けば助けられたじゃん!?』
そうぼやきながら旧校舎へと駆け込む
するとそこにはやはり倒れている下駄箱、下敷きになるリンさん、呆然とする麻衣の姿
「どうした」
私を横目に確認し、冷静に聞く渋谷氏
見ての通りでっせ
「__リン?」
渋谷氏がリンさんに声をかけてから麻衣を見る
「何があった?」
「はあ、それが…」
麻衣が答えようとしたとき、リンさんが起き上がった
むむ、頭をちょっとばかし切っている、私はポケットからハンカチを取りだした
『あの、頭から血が出てます、これ使って下さい』
「えっ、A!?なんでここに!」
今気付いたんかい、麻衣の素っ頓狂な声が響く
私は渋谷氏にハンカチを渡し、麻衣に微笑む
『麻衣、さっきチャイム鳴っちゃったんだけど…先に行って私がちょっと遅刻するって伝えておいてくれない?』
「えっ、嘘!チャイム鳴ったの!?分かった!!」
麻衣は真っ黒な二人組を気にしながらも走り去っていった
うん、元気なことは良いことだ!
さて…と、私は振り返り
『あの、麻衣が本当に申し訳ございませんでした、病院は校門を出て角を曲がった直ぐのところにありますので』
「あぁ、ありがとうございます……さっきの子の名前を教えてもらっても?」
『谷山麻衣です』
「そう…君は?」
『設楽 Aです』
「では、設楽さん。この場は大丈夫のようですから、どうぞ教室へ」
『分かりました。お大事にどうぞ』
さっさと行け、みたいな目で見てくるので退散退散〜!
触らぬ神に祟りなしだよ〜
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梨花 - 更新大変でしょうが、いつまでも応援しています! (2019年11月28日 18時) (レス) id: f3674189e1 (このIDを非表示/違反報告)
りーさん。(プロフ) - 面白いです!!続き楽しみです♪ (2019年2月2日 1時) (レス) id: ea3558cf25 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続き楽しみにしてます^ ^ (2018年12月28日 10時) (レス) id: a386c69c5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アサヒ x他1人 | 作成日時:2018年8月11日 15時