【ゴーストハント】人生2周目な私の行く先は【GH】 (ページ14)

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～File1～旧校舎怪談13 ページ14

「設楽さんは、これと……これを持って行ってくれ」

『はい、分かりました…って、全部コード…？』

「…なんだ」

『いや、2人で運ばなきゃ行けないモノでも持って行くのかと思ってたので…』

「2人で運ばないといけないほど重いモノはここにはない」

え、じゃあなんで私も機材運びに？待って、本当に嫌な予感が当たってしまった？

「……設楽さんは、みえるのか？」

あちゃー…さっきの話聞かれてたのかな？
でも私はしらを切りますよ、だって私は一般ピーポーですから、はい

『何がですか？』

「幽霊が視えるのか聞いてるんだ」

『私は一般人ですので、そんなもの視えたことはないです、はい、なんでそんなこと聞くんですか？』

「先程、谷山さんと旧校舎にいるのかどうか、という話をしていましたよね？」

はーい、聞かれてましたー！！不用心でしたー！！！馬鹿野郎！でもそれはいくらでも誤魔化しがきくよ

『あぁ、私と麻衣が話してたのは旧校舎に“ネズミ”がいるのかどうかということですので、幽霊が視えるかとかじゃないですよ』

ちょっと厳しいかなあどうかなあ

「しかし、プロが見てくれる、と言っていましたが？」

あーーーーそこまで聞いてたの～！！！なんで聞いてるの！！！！！
早く！！早く教室戻ろう！有耶無耶にしよう！

少し早足に教室へと向かう
それに気付いたのか、ナルちゃんも早足で追いかけてくる

そんな細っこい身体でよくそんな重そうな機材を軽々運べるね！？

次の一手をナルちゃんが聞いてくる前に何とか教室に着いた
麻衣が少しギョッとしながらこちらを見ている

『麻衣ごめんね怖かったでしょ？機材は2人で運ばないといけないものは無いらしいから今から私も一緒に棚組み立てるね』

一気に捲し立てる
すると、ナルちゃんはため息をつき

「さっきのことはこの件が終わり次第聞く。設楽さんも組み立てを頼んだ」

と言ってきた
や、やったー！ナルちゃんに勝ったぞー！！
内心ガッツポーズ

でも今、この件が終わり次第聞くとか言ってた？え？聞いてない聞いてない、この件終わったら関わりたくないです

私は麻衣と親友になれた時点で満足です

あ、麻衣といえば、怖がらせちゃったし…あとで謝っておこう、うん