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糸目の男から離れるために入った庭園の奥で農園を見つけた。農園といってもそこまで大きなものでもなく、小さな馬小屋と、小さな畑があるだけ。
咲き誇る花の奥に隠れるように存在するこの場所は先程の煌びやかな庭園とうって変わってどこか不思議な雰囲気がある。
『どれも美味しそう』
「ヒヒーン」
そう言いながら畑のみずみずしい野菜や果物を見つめていると馬小屋にいる一匹の馬が怒ったように鳴いた。
『ふ、食べないから安心しろ』
畑の危機だと思ったのだろうか。
『守ろうとしたのか、偉いね』
馬小屋の方に近付いて落ち着かせるように馬を撫でる。すると、声がおとなしくなり体を俺の手に寄せてきた。
こいつと話したいところけど、人間が動物言語を話すのは目立つ。特にこんな誰が見てるか分からない場所で…
「なにをしてる！」
ほらな、いたよ。大きい声に体をびくつかせて振り向くと、バツのついたマスクをつけた男が立っていた。白色の軍服を着て腰には刀がある。男は袖を捲っており腕にほどよい筋肉がついているのが見え、鍛えているのが分かる。
「ヒヒーン」
馬が見て分かるほど男を見て喜んでいたので主人だろうと察した。鳴いた馬と俺を見て男は刀に伸ばしていた手をおろし、ひりつくような警戒の目をやめた。
「ごめんね、びっくりさせて」
男は近付いてきて隣に立つと馬を撫で出した。馬は先程と同じように撫でている手に顔を押し付けている。
「俺知り合いの婚約者を探してるんだ。でも俺はそのAって人に会ったことなくて…。金髪って聞いてて君かなって思って焦ったんだ。」
『…。』
なるほど？それ"私"だな…？"私"を探してて、しかもこいつは"私"の婚約者と知り合いらしい。
『えっと、あなたは？』
ht「あ、俺はひとらんらん。長いしひとらんでいいよ」
『ひとらん様。私のことはレオと呼んで下さい』
レギオンからとってレオ。誤魔化すために即興で考えたにしては意外といい。
『私、医務室に用があったのだけれど迷ってしまって』
幸運なことにひとらんとは初対面らしく俺がそのAだとは分かっていない。なら、することはひとつ。
『ここは広くて…行き方を教えていただけないかしら？』
A・レギオンだとバレる前にひとらんの前から離れる！
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ghost(プロフ) - froggy さん» この子がこれから幸せに過ごせるのか、それを楽しみながら見届けてくれたら嬉しいです！ (2023年1月3日 23時) (
レス) id: cb648d198f (このIDを非表示/違反報告)
ghost(プロフ) - シャドウさん» そう言って下さって嬉しいです！結末ははっきり決めてませんが、もっと面白くできるよう頑張るので楽しみにしていてください！ (2023年1月3日 23時) (レス) id: cb648d198f (このIDを非表示/違反報告)
froggy - 主人公くん、どうか幸せに過ごせますように、、 (2022年11月21日 17時) (レス) @page26 id: 6cf2e660e4 (このIDを非表示/違反報告)
シャドウ(プロフ) - 面白い！これからの展開がどうなっていくのか楽しみです！ (2022年10月7日 21時) (レス) @page7 id: f166cafd79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ghost | 作成日時：2022年10月4日 0時
