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馬車を30分程走らせると皇室についた。


馬車のなかで何も話さずじっとこちらを見てくるゾムさんが怖かった。


だから、一刻も早く降りたくてショッピを待たずに降りようとすると


zm「お前、何してんねん」


と、ゾムさんにひき止められた。


『何って、降りようと…』


俺をひき止めたゾムさんは俺より先に降りると手をさしのべてきた。


zm「ん」


まぁ、そういうことなのだろうが素直に手を取るのは何か嫌だった。さっきは見てきたゾムさんも、今は俺から目を反らして嫌そうだ。


『あの、嫌なら無理にしないでください。』


そんなに嫌がられながらされても嬉しくない。


『ショッピ』


俺は前に座っているショッピを呼ぶ。察したショッピは降りてきて馬車の扉の前の俺に手を差し出した。


よく分かってる、やっぱりショッピだなと少し頷きながらショッピの手を取ったとき



zm「チッ」



空いた方の手を舌打ちをしたゾムさんに握って引っ張られた。



『わっ』



勢いよく引っ張られて転びそうになってしまった。転びたくないがゆえにゾムさんの胸の中に突っ込んでしまったが俺は悪くない。



しばらくそのままだったが、隣から視線を感じ、はっとしてゾムさんから離れた。俺の左手を握るショッピはすごい顔でゾムさんを睨んでいる。



体を離しても何故かゾムさんは右手を離してくれない。下からじっと見つめるとやっと気づいてくれて


zm「すまん…」



と、か細い声で言った後やっと手を離してくれた。



『ありがとうございます』



それから俺はゾムさんの透き通るような海の緑の瞳をじっと見つめにっこり笑顔で言った。



勿論嫌味である。

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ghost(プロフ) - froggy さん» この子がこれから幸せに過ごせるのか、それを楽しみながら見届けてくれたら嬉しいです! (2023年1月3日 23時) (レス) id: cb648d198f (このIDを非表示/違反報告)
ghost(プロフ) - シャドウさん» そう言って下さって嬉しいです!結末ははっきり決めてませんが、もっと面白くできるよう頑張るので楽しみにしていてください! (2023年1月3日 23時) (レス) id: cb648d198f (このIDを非表示/違反報告)
froggy - 主人公くん、どうか幸せに過ごせますように、、 (2022年11月21日 17時) (レス) @page26 id: 6cf2e660e4 (このIDを非表示/違反報告)
シャドウ(プロフ) - 面白い!これからの展開がどうなっていくのか楽しみです! (2022年10月7日 21時) (レス) @page7 id: f166cafd79 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ghost | 作成日時:2022年10月4日 0時

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