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itsuki.
タオルを返してもらいにカレンちゃんの家にやって来た。
カレンちゃんを家まで送ったことはあるけど、家にあがるのは初めて。
最初はマンションの下で待ってるって言ったんだけど、なんかあがってほしそうだったから、おじゃますることにした。
「お、お茶のおかわりいる?」
樹「いや、大丈夫」
お茶を一気飲みしたらおかわりを聞かれた。
いらないと言えば、お菓子を勧められて、それも断れば、他にはと一生懸命考えてる。
その姿が面白くて可愛くて俺は言わずにはいられなかった。
樹「俺、カレンちゃんが好き」
「う、そ、」
樹「嘘じゃない。カレンちゃんも俺のこと好きでしょ?」
他の人が聞いたら、何自惚れてんだって言われそうだけど、同じ気持ちだって自信がある。
今までのカレンちゃんの仕草や言葉、そして、今日俺に嘘をついてまでした行動で確信した。
樹「さっきのタオルさ、ずっとカバンの中に入ってたよね?」
「えっ!?」
樹「当たり。店にいる時にチラッと見えた。」
「えー……」
樹「嘘ついたのも家にあがってほしかったのもお菓子を出そうとしたのも俺を帰したくないからなんじゃない?」
「…なんで、分かっちゃうの……」
樹「それだけカレンちゃんのこと見てるし、それだけカレンちゃんのことが好きだからだよ」
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作者名:LALA | 作成日時:2022年11月11日 22時