sweetie and sweetie (ページ29)

今日:35 hit、昨日:26 hit、合計:85,497 hit

25 ページ29

.

この世界に入って男の人と二人で出掛けることなんて一度もなかった。

それに2年前のあの日以来、男の人と仲良くなるのもどこか拒んでいた。

でも、そんな私が樹くんと二人でご飯に行って、しかもお酒を飲んでるなんて。

ユナちゃんが聞いたら“成長したね”って泣いて喜ぶんだろうな。

「樹くんと話してると楽しい」

樹「そう？俺あんま喋んないし無愛想な時あるよ？」

「でもその雰囲気や空気も嫌いじゃないし、居心地悪いわけでもない。」

樹「そっか。カレンちゃんってどんな人と付き合ってきたの？あっ、でも慣れてないって言ってたから……」

「慣れてなくても付き合ったことありますー。どこにでもいるような普通の人！普通が一番！」

樹「普通ね…」

「そういう樹くんはさぞおモテになったんでしょうね。付き合った人たくさんいすぎて何人か覚えてなさそう。」

樹「失礼な。確かにモテるけど付き合った人数ぐらい覚えてるし。その前に俺、別にチャラくないし、一途だから。」

「モテるのは認めるんだ(笑)」

樹くんがモテるのなんて知ってるよ。

まぁ、1つ言えるのは樹くんは私よりもたくさん恋愛をして経験豊富だってこと。

「あーあ、なんかこんな話ししてたら彼氏欲しくなっちゃったなー…」

樹「気になる人や好きな人とかいないの？」

「いたら苦労しませんよー」

樹「誰か紹介してあげよっか？」

「それは大丈夫、自分で見つけるから」

.