sweetie and sweetie (ページ23)

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itsuki.

『飲みすぎたカレンちゃんを送っていってあげるところだよ』

「そんなこと言っ、」

カレンちゃんが困っているのは目に見えて分かった。

俺は男の手を掴みカレンちゃんから離した。

樹「すいません、カレンちゃんのマネージャーから送るように頼まれてるんでもう中に戻ってもらって大丈夫です。」

『いや、俺が送るから大丈夫だよ』

樹「こっちもマネージャーに頼まれてるんで。そこまで言うなら連絡するのでマネージャーに直接伝えてもらってもいいですか？今から送ることと送り届けたら無事送ったってすぐ連絡するって。」

『…じゃあ、藤原くんに任せるよ』

そう言ってスタッフは店の中に戻っていった。

「ごめん、ありがとう、」

樹「体調悪い？帰る？」

「タクシー呼んでもらってるから、それで、」

ふと外を見ると一台のタクシーが止まっていた。

フラフラした足で歩き出すカレンちゃん。

思わず体を支えた。

樹「ちょっ、本当に大丈夫？飲んだの？」

「飲んだけどそうじゃないから、」

樹「心配だから送るよ」

「大丈夫だから、一人で帰るからっ、」

樹「無理」

「ちょっ、」

駄々をこねるカレンちゃんをお姫様抱っこし俺はカレンちゃんと一緒にタクシーに乗った。

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