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「誰か、たすっ、」
田中「声を出すな」
手で口をおさえられた。
スマホで誰かに連絡出来れば、そう思ってもスマホは少し先のテーブルの上。
私はふとあることを思い出して一生懸命足をジタバタ動かした。
陣(いいか!カレン!襲われそうになったら男のアソコをおもいっきり蹴ったれ!)
(前から思ってたけどそんなに痛いの?)
力矢(もう悶絶)
陣(分かったか!遠慮はせんとおもいっきりや!おもいっきりやで!?その間に逃げるんやで!)
昔、リーダー二人に男の人の撃退法を教えてもらった。
田中「う"っ…」
私を掴んでいた力が緩んだ。
その隙に私はベッドから降りてスマホを手に部屋を出ようとした。
「!!!」
田中「行かせない」
ドタドタ…
ガタン…
パリーン…
どうやらしっかり当たってなかったらしく私は腕を掴まれた。
スマホを手に取った瞬間だったから、勢い余ってそのままテーブルごと倒れた。
その拍子に何かが割れたのか私は左足にチクッと痛みを感じた。
田中「川村なんかと付き合いやがって、今日こそ俺のものにしてやる」
柔らかい絨毯の上に押し倒された私の上にいる田中さんはただ獲物を狙ってる肉食動物のようだった。
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作者名:LALA | 作成日時:2022年10月15日 19時