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北人「壱馬、陸さんまだかかるみたい」
壱馬「そっか。ほな、カレンは先に寝な?このベッド使ってええから。」
「このベッド誰のですか?」
壱馬「俺の。俺ソファーで寝るしええよ。ここのソファーでかいから全然寝れる。」
北人「そういえば陸さんもソファーでお昼寝とかしてたね」
壱馬「そうそう。だから遠慮せんとカレンはここで寝な?」
どうしようか迷ってると体が浮いて気付いたらベッドに横になって布団をかけられていた。
「あ、あの、」
壱馬「何?まだ文句言うんか?」
「そうじゃなくて、服、」
壱馬「服?」
「寝る時はパジャマがよくて…」
北人「バスローブじゃ寝にくいもんね」
私は一度起き上がって自分の荷物からパジャマを取り出してバスルームでササッと着替えた。
「あれ?北人さんは?」
壱馬「陸さんたちの様子見てくるって」
「そうですか」
壱馬「ほな、俺シャワー浴びてくるでカレンは先に寝ててええからな。照明少し落としておくな。」
「あっ、はい」
布団を肩までかけ天井を眺める。
聞こえてくるシャワーの音。
私はゆっくり目を閉じた。
「っ、」
さっきまでは何ともなかったのに一人になった瞬間凄く怖くなった。
目を閉じたら私の上に跨がってる田中さんの顔を思いだす。
寝るどころか目が覚めて涙が溢れて体も震えだす。
「ゃだ、壱馬さんっ、」
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作者名:LALA | 作成日時:2022年10月15日 19時