私の気持ち ページ46
.
「いっちゃん、夜、暇?」
樹「暇だけど」
「ミルクティー」
樹「分かったよ、今日は一緒に帰ろう」
リハが終わっていっちゃんと翔平と一緒にスタジオを出た。
さっきの会話を聞いてたのか翔平は“途中までお供します!”と言った。
私の家とみんなの寮は途中まで同じ帰り道。
家に着くまでにコンビニに寄ってあったかいミルクティーを買って帰る。
樹「来たよ」
「ごめんね」
いっちゃんは一度家に帰ってしばらくするとお風呂も入り終わって部屋着姿のいっちゃんが来た。
ソファーに座ったのが合図だった。
樹「何から話す?それとも最初から抱きしめる?」
「…恋人じゃないからそれはできないよ、」
樹「じゃあ、これね」
そう言っていっちゃんは隣に座ってる私の手を握った。
「…明日おじいちゃんとおばあちゃんの命日」
樹「また一緒に空見ようね」
「デビュー出来て、初めてのツアーも出来て、ちゃんと見てくれてるかな」
樹「きっと二人仲良く見てくれてるよ」
「……」
樹「他にもあるんでしょ?今まで俺を呼ばなかったのは別れたから?俺はそんなの関係なしにいつでも呼んでほしかった。この約4年間誰かに甘えた?」
「…パパやママもいるし、ユナちゃんだって、」
樹「俺に見せてた顔とは別でしょ?一番心を開いてたのは俺じゃない?今まで吐き出してない分、溜まってるんじゃないの?俺はココにいるよ。」
.
352人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:LALA | 作成日時:2022年9月21日 22時