Only One Girl (ページ32)

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武者修行ページ32

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これから合宿が始まる。

さっそく指導してくれる佐々木さんのダメ出しが入る。

個人の魅力が最大限に魅せれてないのと、グループの雰囲気が暗くて悪いと。

みんながそれぞれ意見を行っていく中、私は最後までみんなの気持ちを聞いていた。

『珍しくカレンが最後？みんなの気持ち聞いて自分が感じたことは？自分がこのグループにかけてる想いを正直に話したことある？』

「ないです」

『何かないの？』

「…地に足がついてなくてフラフラしてたから、何を目指してどこに向かっていたのか、みんなが本当にしたいことなのか分からなかった。」

『それだけ？』

「はい」

『…自分の気持ちぶつけないと本当のグループのなれないよ』

佐々木さんはきっと私の気持ちを知ってる。

だからこそ、これから先何十年も一緒にいるであろうメンバーに話さないとダメだと。

そんなこと私が一番よく分かってるけど……。

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私の思いを伝えないままトレーニングが始まった。

休憩になり水を飲んでると、

樹「カレンの本当の気持ちって？」

「えっ？」

樹「このグループになりたい理由は？頑張る理由は？さっき言ってたけど逆にカレンは何のためにココにいるの？」

いっちゃんに言われて何も答えれなかった。

いや、本当は分かってる。

でも、“そんな理由で”って言われるのが嫌だった。

だから私は何も言えなかった。

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