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「いっちゃん、別れよっか」
樹「カレン…」
付き合って1年半ぐらい経った時かな。
いっちゃんがランペの候補生に選ばれた。
私もランペの紅一点オーディションを受けて最終候補生に選ばれた。
お互い受かるか分からなかったから別れを切り出すことはなかった。
でも二人とも同じグループの候補生になったなら話は別。
「今のいっちゃんはランペのことだけを考えたいんでしょ?」
樹「そうだけど、でも、」
「“でも”はいらないよ。私も優先順位が変わっちゃっただけ。ランペが1番でいっちゃんは2番。いっちゃんもそうでしょ?」
樹「うん…」
「まだお互いどうなるか分からないけど今はランペのこと、自分の夢のことを考えよう。今じゃなくても恋愛は出来るし。」
樹「…じゃあ、俺と約束して?」
「約束?」
樹「もし同じグループになったら俺の前では絶対強がらない。俺の前では甘えていいから。」
「うん」
樹「嫌いで別れるんじゃない。だから、デビューしてからもまだ気持ちがあったらもう一度俺と付き合ってほしい。」
「他の誰よりいっちゃんのことが一番好きだったらね」
樹「俺はいつまでもカレンが好きだよ」
「今は2番のくせに(笑)」
どちらかともなく抱き合って最後のキスをした。
カレン「樹のこと大好きだよ」
樹「最後に呼び捨てとか反則」
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作者名:LALA | 作成日時:2022年9月19日 11時