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ある程度の準備を済ませてリビングに向かう。身なりは一応整えたはずなのに、顔を合わせた瞬間ホソギヒョンに連行された。
「なんで緑のパンツ？しかも上はオレンジのパーカーだし」
ニンジンなの？と笑いながら言ったヒョンは、綺麗に整頓されているクローゼットから何着か服を取り出す。突っ立てる俺に服をあてがい、これかこれ？それともこれ〜？と、首を捻った。
『ヒョン』
「んー？…あ、上何か羽織る？スタジャンとかどう？暑いかな？」
『俺この格好でいいんですけど…？』
「だめ、絶対それで出歩かせない」
『……はい』
「やー、やっぱりこれかな？…よし！決まり！A、着替えて着替えて」
手渡されたのはカーキのナイロンジャケットに、シンプルなデザインの白のTシャツ。黙って受け取りホソギヒョンを見れば、さっさと着替えてこいと手を払った。
「パンツはこの前あげた黒のワイドパンツ履いておいで」
─────── ─ ─
Aを急かし、ふうっと息を吐く。腰に手を当ててやれやれと笑った。
「あの子は自分の影響力の強さを自覚してるんだろうか？」
一回それでナムジュナと議論したことがある。
ナムジュナ曰く、Aにそういった自覚が無いのは「バカと天才は紙一重、と言うような感じだと思う」なんて事を言ってた。
その事については、後にユンギヒョンやジミン、ジョングクまで加わって結構な討論会になったのを覚えてる。
Aは一見、クールでいてスタイリッシュ。
ミステリアス、なんてのもよく言われてる。確かに、あまり多くは喋らないし、Aと関わりの少ない人から見たら表情もあまり変わらないように見えるだろう。
でも僕たちからしたら、Aの表情は意外とよく動くし、ポツリと発した一言はメンバーに大影響を及ぼす。実は情深かったり、ARMYに対する態度が甘々だったり。彼の行動一つ一つが、周りの人間に絶大な影響を与える。
ファッションだって、その一つ。Aが着用したブランドが飛ぶように売れたり、彼を飾るアクセサリーがことごとく完売したり。
ファッションは顔で完成する。なんて言葉も耳にするが、それとこれとは話が別！あの緑のパンツは一体どこで手に入れたんだろうか？事あるごとに服を選んであげてる気がする。まったく、世話のかかる弟だ…。
とか言って。Aが輝く手伝いを出来てることに関して、満更でもない僕もいるけど。
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空白(プロフ) - もう更新はしないんですね、、 (2023年3月1日 8時) (
レス) @page13 id: 5944f53cd9 (このIDを非表示/違反報告)
メイミィ(プロフ) - コメント失礼します。えっと、、、、すきです！！！！ (2020年10月24日 14時) (レス) id: 5eea5bb086 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 96ラインのお話が見たかったので嬉しいです！主君の落ち着いた感じも、メンバーからの溺愛も癒されます〜(*´ω｀*)これからも更新楽しみにしてますね！ (2020年6月5日 13時) (レス) id: 6f4f6fe684 (このIDを非表示/違反報告)
mmm223(プロフ) - 初コメ失礼致します！とても続きが気になりました！更新待ってます！ (2020年6月3日 15時) (レス) id: ba1ab65122 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：× | 作成日時：2020年6月1日 13時
