【d!】はじめてはあげられませんっ！

ドンマイ(笑) ページ17

片付けたり箱詰めすること早数時間。事件は起きた。

片付けすると動くので暑い！あと換気必要！ということで窓を開けて作業していたのだが、蜂が入ってきた。
蜂にビビり倒した私は叫びながらエーミールさんに助けを求め飛びつく。それにびっくりしたエーミールさんは私を押し倒す形で倒れる。押し倒された先にあったのはダンボールの山。崩れ落ちるダンボール。それから私を守るエーミールさん。彼の背中にヒットしたダンボールから中身が飛び出す。下着が入っていたらしく、中身が散乱し、私のパンツがエーミールさんの頭の上に乗る。

わかる？ついてこれてる？ちなみに私はついてこれてないよ！

まぁあれだ、簡潔に説明するとだな、部屋には蜂が居て下着が散乱。エーミールさんはパンツを頭に乗せて私のことを押し倒してる。

こ れ は ひ ど い 。

世界が止まる瞬間を私は初めて体験したようん。徐々に現状を理解する2人。理解と共にじわじわと赤面していく顔。


｢〜〜〜〜〜っっっ！？！？｣
｢へっ！？えっ、なん、で…！？！？す、すいませんAさん！！い、今のきますから！！｣


慌てて私の上からのこうとしたエーミールさんの手が私の耳に触れる。


｢んっ…｣
｢えっ………。｣


こうして無事キャパオーバーしたエーミールさんは目を回してぶっ倒れ、私は恥ずかしさからエーミールさんの記憶を消せないかと頭を抱えたのだった。

しばらく時は経ち、1人でダンボールを車に積んでる途中でエーミールさんは目を覚ました。


｢Aさん、本当に申し訳ありません。女性に慣れてないからといってあの失態の数々、到底許されるべきものではありません…。｣
｢いや、元はと言えば私が蜂にビビらなければよかったんです！是非今日あったことは記憶から抹消して存在を無かったことに、本当に無かったことにして頂ければ大丈夫なので…。｣
｢いやこれはそんなことで償える罪じゃないんで…。

Aさん、お、俺と結婚してくだひゃい…！！｣


ん？？？？？
私、あなた、記憶、消せ、言うた。
あなた、私、求婚。
why？？？？？？？？？？？


｢おおぉ、落ち着いてくださいエーミールさん！！！！｣
｢いいや俺は冷静だね！！大丈夫俺金はあるから！！！｣


なんだかんだでなだめ、城に戻る前に正気に戻ったエーミールさんに再び土下座された。初対面の女に求婚することのヤバさに気づいてくれたらしい。順序を踏んで再び責任を取るとかとは言われた。何故。記憶を消してくれ。

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