私、自分嫌いなんで５【俺のスカート、どこ行った？】

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君澤は、ある人物の家を訪れていた。
インターフォンを鳴らすと、返答が帰ってくる。

｢は〜い｣

君澤『こんにちは、私のぶお……原田先生のクラスの君澤Aです。原田先生…いますか？』

｢あ、どーも！のぶ〜生徒さん上げるね｣

原田｢嫌だ！！｣

君澤『え…』

ハッキリと｢嫌だ｣と聞こえた。

｢どーぞ！｣

原田の声を無視して家に上げる娘の糸。
玄関の扉が開き糸が出てくる。

糸｢どーぞ！あ、めっちゃ可愛い子だ！｣

糸は、君澤の姿を見てそういった。

君澤『お邪魔します…』

君澤が、中に入ると原田が腕組みして座っていた。そして、奥には男性が2人…。

君澤『…のぶお』

原田｢あら…のぶおって呼んでくれるようになったわけ？てか、なんでここに来てんのよ…あんた学校は？｣

原田にそう聞かれると君澤は、静かに腰を下ろし原田の目を見てしっかり答えた。

君澤『学校辞めた…』

原田｢…｣

君澤の言葉に原田は驚かなかった。

君澤『…私にしか出来ないことをしようと思って…。でも、そのために学校辞めたとかじゃない。

私……自分の力が誰かを救えるならって…
今回の、のぶおの事も私が犯人…見つけるから』

原田｢あたし、犯人探しなんてお願いしてないけど？それより、今あんたがすべき事は学校に行くことでしょ？｣

君澤『もう同じ過ちで後悔したくないの！』

君澤の大きな声に原田は少し驚く。

原田｢明智は…東条達は知ってるの？｣

君澤『…秀一には言ってない…。巻き込みたくない…。』

原田｢…いいの？｣

君澤『…私が助けるから…のぶおを…。

あと、お願いがある……。』

君澤は原田の問いには答えなかった。

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