私、自分嫌いなんで４【俺のスカート、どこ行った？】

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原田は入り口の方に突っ立っていた君澤に視線を移す。

原田｢あんたにも聞きたいことあるからね！｣

原田のその声でみんなは君澤の存在に気づく。

川崎｢Aっ！｣

若林｢君澤さんっ！｣

君澤は黙って原田を見据えた。


田中｢それでは…2人リングの中央に集まって下さい…｣

レフリーをやらされる田中。

先程気を失ってから、寝かされようやく目が覚めた明智。若林が気づく。

若林｢明智っ！｣

若林の声に近くにいた生徒数名が明智の方を見た。明智はゆっくりと起き上がる。

明智｢どうなったの？｣

東条｢今…のぶおがお前のために…｣

明智がゆっくりとリングの方を見ると父親と、何故かウィッグがない原田が拳を合わせていた。

父親｢どうせニャンニャンパンチなんだろ？ゲイだし…？女装してるし？つうか…ゲイのくせに父親を認めないとか…何様のつもりだよ！ゲイならゲイらしいこと言えよ！｣

原田｢ゲイだからって、特別なこと喋るわけじゃないんだよね〜よくいるのよ！ゲイだから目線が違う、ゲイだから感覚が違う！そんなもん個人個人の違いだけだろうが！ゲイだからって特別なこと求めんの辞めてくんない！？｣

父親｢だって、ゲイなんだからしょうがねぇんじゃねぇの？？｣

原田｢その空気がダメだって言ってんの！人をレアキャラ扱いしてんじゃねぇよ！｣

父親｢つうか、その格好面白いから写真撮らせてくれる？｣

睨み合う2人を落ち着かせコーナーに下がるよう指示する田中。
原田がコーナーの方に向いた瞬間、父親は田中を突き飛ばし原田に、襲いかかった。
しかし、原田は避けたと思いきやくるりと体の向きを変えると父親にパンチをくらわした。

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