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5話、 ページ6

「ここが軟高か……」


Aは三橋と伊藤に先日のお礼をする為、軟葉高校まで来ていた。

ちらほらツッパリの姿が見受けられるが、校舎は綺麗だし普通の真面目そうな生徒も多い。
思っていたよりも危険が少なそうな高校に安心し、正門の所で二人を待つことにした。



「あれ、Aちゃん?」


声をかけられ顔を上げると、伊藤君と三橋君がこちらを見ていた。

「二人とも久しぶり!……この後暇?」




二人を引っ張ってきたのは私のお気に入りの喫茶店。



「改めて……この前はありがとう。お礼にここは奢るから、好きなの食べて!」
「お礼なんて良いのに…律儀なんだねAちゃん」
「そんな所も素敵です」

キリッそんな効果音が付きそうな表情の三橋君に手を握られ、苦笑いをする。


「あはは……」
「おいやめろよ三橋、Aちゃん嫌がってるぞ」
「はぁ〜?別に嫌がってないよねぇ?Aちゃん」
「どちらかと言えば嫌かな」
「グッサァ!!!!今グサッときたよ……結構言うねAちゃん……」

三橋君はしょぼん、とした様子で手を離し、自分の胸の当たりを抑えていた。


それぞれ注文をして、たわいない話題を繰り広げる。

芸能人の話や漫画の話、これまでしてきた喧嘩の話をしてくれたけどどれも面白くて、私は笑いっぱなしだった。






「今日はありがとう。お礼をしに来たのにすっごく楽しかった」
「はは、俺も楽しかったよ」
「Aちゃん、今度は二人っきりで」
「じゃあね〜」
「んんんん安定!!!!」


二人に手を振って別れ、楽しかったなぁと思いを巡らす。

まさかうちの番長早川京子ちゃんが伊藤君の彼女とは……
世間て狭いね。


さり気なく噂の「理子さん」についても聞いてみたが、分かったことはあまり無かった。
まぁ、分かったところで何をする訳では無いんだけどね。

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黒にゃん - 幼馴染み・・・いいですね( ^ω^)! (2018年12月1日 15時) (レス) id: 624e52af4e (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち子(プロフ) - 卵さん» 更新を楽しみにして下さっててとっても嬉しいです!自分のペースで頑張っていこうと思います、ありがとうございます! (2018年11月29日 16時) (レス) id: 8a68cf3e08 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち子(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!今後の展開は...どうなることやら笑 更新頑張っていきます! (2018年11月29日 16時) (レス) id: 8a68cf3e08 (このIDを非表示/違反報告)
- この小説が好きでずっと読んでます!次の展開がどうなるのか楽しみにいつも更新されるのを待っています!更新つかれない程度に頑張って下さい! (2018年11月29日 12時) (レス) id: db533c903d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 最初から読ませていただいてます!今井さんと谷川が好きなので、読んでいてとても楽しいし嬉しいです笑今後の展開も気になります!更新頑張ってくださいね! (2018年11月28日 23時) (レス) id: a54f0b350e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わらびもち子 | 作成日時:2018年11月17日 12時

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