12話、 ページ13
｢あ、Aちゃーん！！｣
｢……あ、三橋君。久しぶり｣
｢久しぶり！相変わらずキュートですね｣
いつも通りキリッとした表情で褒めてくれる三橋君に、ありがとう、と一言だけ返す。
｢……あれれ？Aちゃんもしかして元気無い？｣
｢え？……うーん…そうかも。あはは｣
先日、勢いで幼馴染を辞めることを了承したはいいが、気持ちは落ち込みまくっていた。
京子ちゃんや明美ちゃんにも心配されてしまったし、気をつけなきゃ……
あの二人には原因言えないしね。喧嘩売りに行きそうで怖い。
｢この三橋、Aちゃんが元気になる為ならなんでもします……！｣
さぁ、茶店？バーガーショップ？カラオケ？どこにだって付き合いますよ！
と、いつものノリで言ってくれる三橋君。ふざけているように見えるけど、もしかして、いやもしかしなくても慰めてくれているのだろう。
｢…三橋君は優しいね｣
｢ほんとはAちゃんと遊びたいだけだったりして｣
｢ふふ、それで十分嬉しいよ。…いいよ、どっか行こうか？｣
この沈んだ気持ちをどうにかしたくて、彼の優しさが嬉しくて。
三橋君の誘いに乗った。
その後は二人でカラオケに行って歌いまくって、彼のことを沢山知ることが出来た。
案外歌が上手な事、私と歌の趣味が合うこと、さり気ない気遣いが出来ること。
三橋君は私が落ち込んでいる理由を一切聞いてくることは無かったし、私もそれに甘えて話さなかった。
辺りがすっかり暗くなった頃、そろそろ帰ろう、と言ったら送ってくれると言う。
断ろうとする前に歩き出されてしまい、お言葉に甘える事にした。
｢ありがとうね三橋君。とっても楽しかった！ごめんね、甘えちゃって｣
｢なーに、どんどん甘えて頼ってよ〜Aちゃんなら大歓迎だぜ｣
腕を広げてキメ顔をしてくる三橋君にクスクス笑う。ほんとに楽しい人だなぁ。
｢三橋君、これからも仲良くしてくれるかな｣
｢え？俺らもう友達じゃん？｣
｢……そっ、か｣
｢まぁ、それ以上を望むなら俺はいつでも｣
｢友達だよね！！そっか！｣
｢んんんん予想はしてたよね！！うん！！！｣
項垂れるポーズを取る三橋君に声をかけてから、私は話し始めた。
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黒にゃん - 幼馴染み・・・いいですね（ ＾ω＾）！ (2018年12月1日 15時) (
レス) id: 624e52af4e (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち子(プロフ) - 卵さん» 更新を楽しみにして下さっててとっても嬉しいです！自分のペースで頑張っていこうと思います、ありがとうございます！ (2018年11月29日 16時) (レス) id: 8a68cf3e08 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち子(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！今後の展開は...どうなることやら笑 更新頑張っていきます！ (2018年11月29日 16時) (レス) id: 8a68cf3e08 (このIDを非表示/違反報告)
卵 - この小説が好きでずっと読んでます！次の展開がどうなるのか楽しみにいつも更新されるのを待っています！更新つかれない程度に頑張って下さい！ (2018年11月29日 12時) (レス) id: db533c903d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 最初から読ませていただいてます！今井さんと谷川が好きなので、読んでいてとても楽しいし嬉しいです笑今後の展開も気になります！更新頑張ってくださいね！ (2018年11月28日 23時) (レス) id: a54f0b350e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わらびもち子 | 作成日時：2018年11月17日 12時
