☆ニジュウロク ページ27
【side.ut】
グルッペン…遅いわ。
なに美味そうにパフェ食ってんねや。
〇ばくぞごらぁ
俺は我慢できひんくなってグルッペンにメッセージを送った。
「すまん」と彼は断りを入れたあと、携帯を確認していた。
俺の携帯のトーク画面に「既読」の2文字がつく。
と。
gr「俺たちの中で誰が1番すk…話しやすい?」
お、聞いてくれた。
てかお前、最初「好き」って言おうとしたやろ。
やめろ。
俺はドキドキしながら背中越しにAちゃんの答えを待った。
期待しすぎて、俺の名前が出なかった時のショックを感じすぎないように、あまり…というか全然期待せずに。
『巧、かなぁ』
あーやっぱり。
どうせ俺は彼女からしてみれば薄い存在なんやろな。
彼女のことをたったそれだけの事で諦めようとしたとき、俺の耳に衝撃の言葉が入ってきた。
『あ、でも大輝も話しやすいし!
いい人やなって思うな〜!』
なっ…!
今、俺の名前?
え、俺って大輝やんな?!←
あってる?!←
人違いちゃう?!大丈夫?!
て1人でなってて、気がついたら盛大な音を出しながら椅子を倒してしまってました。
まずいって思った時にはもう遅くて、Aちゃんの首がこっちをむこうとしててん。
終わった
って思ったよな。
せっかく俺の名前出してくれたのに
盗み聞きしてたんかって言われて
嫌われてまうねんな
いけないことしてたのは確かやけど
寂しい。
悲しい。
_あの子のことが、俺は好きなんや。
ガチャァン!
というガラスが倒れる音がして振り向くと、グルッペンがあわあわしてるのが目に入った。
Aちゃんは俺のことには気づいていないよう。
良かった。
と安堵すると共に、グルッペンに感謝の意を表した。
…腰をおって、両手を合わせて。
これくらいしか思いつかんかってん!
グルッペンがわざと気を逸らしてくれたんか、それともただドジっただけなんか分からへんけど、俺がバレへんかったのは彼のおかげやし。
感謝。
とまあ案の定、グルッペンには思い切り舌を出された。
はい、すいませんでした。
俺が戦犯です。
以後気をつけます。
でも、Aちゃんが俺の名前を…
このことがこれからの俺を支えるのにあれほどまでに役立つとは。
まだ知らなかった。
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☆雅空☆(プロフ) - Aoiさん» お待たせしましたm(._.*)mありがとうございます!とても嬉しい限りです! (2020年1月29日 20時) (レス) id: b3698bc5f5 (このIDを非表示/違反報告)
Aoi - 待ってましたー!(待ち続けて良かった) 完結おめでとうございます! ニコニコしながら読ませていただきました! (2020年1月29日 15時) (レス) id: 04b09c3544 (このIDを非表示/違反報告)
☆雅空☆(プロフ) - 流希さん» ありがとうございます!これからもご期待に添えられるように頑張りますっ! (2019年10月5日 11時) (レス) id: b3698bc5f5 (このIDを非表示/違反報告)
流希 - 可愛いすぎる!凄く好きな感じの作品です!頑張って下さい! (2019年10月5日 10時) (レス) id: a52e442f29 (このIDを非表示/違反報告)
☆雅空☆(プロフ) - ぺんぎん☆さん» 神だなんてそんな…(汗)ありがとうございます!!頑張りますっ! (2019年9月29日 22時) (レス) id: b3698bc5f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆雅空☆ | 作成日時:2019年9月14日 11時