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ケツイ 剣城 ページ7

剣城は彼の父親を見つけると、それに向かってまっすぐ走り出す。

ーと、

その時だった。消えたはずの怪物が再び現れたのは。


「なっ・・・!」

剣城は驚いた。ーが、決断は速かった。

(ファンネル「旋風ノ舞」!)

声を出さずにスペルカードを発動。
展開されたファンネルは、敵を薙ぎ倒していく。

「皆さん!こっちです!建物の中に!」

剣城が声を上げてこの場にいる人たちを地下や建物内などに避難させる。
剣城自体は攻撃をしていないため、他の人には、あたかも剣城が一般人の様に見えた。
そして、東京に居た人々は、剣城の声を聞いて建物内に次々入っていった。
一人を除いて。

「・・剣城・・?」

剣城にかけられる男の声。

「あ、ヤッベ・・・。」

勢いだけで行動してしまった剣城が振り向くと、信じられないという顔でこちらを見る父ー鉄也の姿があった。

鉄也は剣城に駆け寄る。

「お前・・どうしてたんだ!?どうして・・・」
「父さん・・・あの・・・」

と、近くに怪物が近づいてきた。

「話は後!とにかく逃げるぞ!」
「あ・・ああ!」

頷く鉄也。

二人は逃げ出そうと走り出す。

ーが、先を怪物に回り込まれてしまった。

「なっ・・・!」

いつの間にか包囲されてしまった二人。

「ど・・・どうする・・!」

剣城は現在、体力を消耗した状態だった。
今剣を振ってもいつまで持つかは分からない。
ましてや今は父の前。もし戦っている所を見られでもしたらー

(でも・・・!)

剣城が悩んでいる間に、怪物の一体が襲いかかってきた。

「・・・来るなら来い・・・剣城は俺が守る!」

と叫びながら、鉄也は剣城の目の前に立った。

「!?父さん!!」

ー父がー剣城の父が自分を守って死ぬー。
その光景を想像した剣城ー。

ープ ッ ツ 〜 ン !

頭の中で、何かが弾けた。

「ウオオオオオオラアアアアアアア!」

剣城は、拳に風の力を纏い怪物を殴りつけた。
吹き飛ぶ怪物。

「ーえっー?」

信じられないというような顔でその姿を見る鉄也。
その視線の先には、前までとは目つきが変わったー決意に満ち溢れた剣城の姿があった。

「剣城・・・」
「ー父さん・・・」

剣城は迷わずに右手に剣を握る。

「立てるか?」

そして、鉄也に手を差し伸べた。
ー鉄也の目に映った剣城の姿は、何処までもカッコ良かった。

「・・・ああ!」

その手を握り鉄也は立ち上がった。

「さあ掛かってこい!父さんは、東京は俺が守る!」

交渉と分岐点 空夜→←あ、やっべ ディアボロ



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うp主こと東方好き死神まお(別アカ) - さっきさん» ありがとうございます! (2022年8月19日 13時) (レス) id: d45d880fd4 (このIDを非表示/違反報告)
さっき(プロフ) - 更新しました!あと、お話がいっぱいなので新しく作っておきます! (2022年8月19日 13時) (レス) id: cc7395c068 (このIDを非表示/違反報告)
さっき(プロフ) - 更新します! (2022年8月19日 12時) (レス) id: cc7395c068 (このIDを非表示/違反報告)
フウ(プロフ) - 更新しました! (2022年8月19日 12時) (レス) id: b910a0dd1c (このIDを非表示/違反報告)
フウ(プロフ) - 更新します! (2022年8月19日 12時) (レス) id: b910a0dd1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サナティ x他5人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/  
作成日時:2022年8月6日 9時

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