【募集企画】東方幻想記録物語11巻

打ち消す力VS干渉されない力　呪 ページ19

「私は禁忌呪！私に壊されないように頑張ってね、お姉さん！」

呪は、楽しそうに言う。
まさか自分に干渉できる者がいたとは。
しかし、彼女はそれに困惑などしない。
何故なら彼女が生きる理由は『戦いたいから』で、別に死んだとて、負けたとて、何とも思わないのだ。

「あはははっ！遊ぼう、遊ぼう！」

地面から湧き出す黒い血。
彼女は、それを効かないとばかりに、自らのいる方突っ込んでいく。
…否。
その黒き血は、彼女に纏わりついた。

「！？」

困惑している彼女に、呪は言う。

「お姉さんさあ、そんなに自身あるって事は、能力…いや、奇跡が効かないって事でしょ？」

にまっと笑う呪。

「これはね、奇跡でもなんでもない。だって、この力は、人形である私が使う…『当たり前』の事な
　んだから」

『奇跡』の反対は、『当たり前』。

何故、呪は彼女の能力を当てることが出来たのか。
それは、最早誰にも判りはしない。
しかし、このまま2人が戦い続けても、らちが開かない。泥仕合になることは間違いない。
しかし、その状況を打開する策が一つだけあったのだ。
そう、それは…



















第三者が介入するという事。

「ああああああああああああああ！」

その瞬間、耳をつんざく様な悲鳴が聞こえた。

誰だお前　呪→←禁忌との邂逅　早月

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