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北「え?アンタは神の目を持っているのかい?」
『まあ…一応』
万「(「一応」?)」
北「でも、アタシの目には見えないけど…」
北斗さんは私の身なりを見る
『あー…えっと、普通の神の目じゃないから…』
北「普通じゃない?」
『普通の神の目みたいに使えないから、隠してるんだ…使えもしないのに、持ってたらバカにされちゃうでしょ?』
北「ははっ、使い物にならない神の目なんて聞いたことないね。なんの元素なんだい?」
『そ、それは……』
北「言えない、か…」
『………』
万「人は誰しも言えない秘密が一つや二つあるもの。そう問い詰めるでない」
北「そうか…悪かったな」
『いっ、いえ!私の方こそ、ごめんなさい』
北「じゃあ蛍の方は参加できるな。龍や虎が隠れているのがこの璃月だ、甘く見るなよ。
あんたみたいに璃月を救った大英雄がアタシの武闘会に参加すれば、大きな話題を生むはずだ。
そしたら、もっと強いヤツが集まる」
パ「でもオイラたち、本当に武闘会に参加しに来たわけじゃないんだ」
北「そう結論を焦るな。今回の武闘会、いつもより貴重な賞品を用意してある。
それも———主なき神の目!」
か、神の目…!?
神の目なんて、そうたくさんの人が手に入れられるものじゃないのに…
それを賞品に…?
万「拙者が提供したのでござる。もし武闘会の優勝者がこの神の目をもう一度呼び覚ますことができたなら、
それはその者に授けよう」
パ「そんなものがあるのか!?」
『主がいない…?』
万「所持者が亡くなると神の目は光を失うが、それでも抜け殻は消えぬ。
その抜け殻で何ができるのかはまだ分からないが、実体が残っている以上、受け継ぐことができるのでは
ないかと拙者は踏んでおる」
北「ああ、アタシからすりゃ、神の目は神に認められたことを象徴する旗だ。それを輝かすことができるのは、
強者の中の強者に決まってる。
その強者を見つけるために、そして神に目に再び光を灯すため、「南十字武闘会」を開催するんだ。
神の目を持ってないのなら、これが絶好の機会だろう。自分の神の目を手にするといい」
蛍「必要ない」
パ「そうだぞ、武闘会よりも、稲妻に行く方法が知りたいんだ!」
万「稲妻、あそこに…行きたいのでござるか…」
万葉は声のトーンを落とす
やっぱりあまり良い場所ではないのだろうか…
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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年9月14日 21時