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ヴェ「いいだろう。言うよ、もうこんな葛藤はうんざりだ」
パ「大丈夫なのか?」
本当にモンドと璃月を愛していたんだね…その心を利用して聞き出してるから、少し申し訳ないな…
わざわざしまっていたものを、無理矢理こじ開けちゃったんだもん…
蛍「万国商会があなたを守る」
ヴェ「だが俺はあいつらを裏切ったんだ…」
パ「臆病なやつだな、間違ったことをやったらちゃんと償うべきだろ!
だから早く、いったいなにが起きたのか言ってみろよ?」
ヴェ「税金徴収を任せられてる足軽、
ヤツらが商人たちに告げた税率は、実際より高いものなんだ。それで余った「晶化骨髄」はヤツらが蓄えてる。
そして商人たちが入手先に困った時、高値で売るよう俺は指示された」
パ「そんな…なにもしないで儲けようとするなんて、卑怯だぞ」
ヴェ「俺はヤツらの操り人形になっていたが、その見返りは生活をギリギリ維持できるほど些細なものだった」
『でも、証拠が必要だよ』
蛍「確かに、まだ証拠がいる」
ヴェ「証拠…証拠…そうだな、決定的な証拠がなければヤツは認めないだろう。
そういえば、いつも俺が報告をしたあと、ヤツは毎回必ずどこかに行くんだ。いつも怪しいって思っててな…
ついさっき慶次郎と会ったばかりだ、今から連れてってやるよ」
パ「よし、じゃあ早く行こう!」
さっきまで私たちを邪険にしてたのに……でも、それだけ万国商会のみんなに申し訳ないって思ってたってことかな
それならよかった。トーマが言ってた通り、根っからの恩知らずなんていないんだ
仲間思いの人で良かった
ヴェルナーが先導して、街中の居酒屋の前で止まった
そして目線の先には、役人の格好をした男性
ヴェ「ヤツだ!慶次郎だ!」
パ「行くぞっ!」
『(・・))』
私たちは慶次郎にバレないように尾行をした
そしてだいぶ歩いて行ったかと思うと、誰かと話し始めた
慶「よっ、涼子、調子はどうだ?」
涼「おかげさまで、よければ座って行って」
慶「おう、ちょうどいま稼ぎがいいんだ…」
涼「そう、税金の徴収お疲れ様」
すると、お店に寄っていくのではなく、そのまま歩いて行ってしまった
そして独り言を呟く
慶「ああ、まだ払ってないヤツは…」
すると、近づきすぎたのか、目線がこちらに向いた
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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年9月14日 21時