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パ「ほんとか!離島の顔役にそんな権力があったなんて!」

ト「ハハッ、持てるすべてのコネを使えばなんとかなる。だがその前に…
  権力というのも、高く売り買いされているものだ、言っている意味が分かるかな?」

パ「おまえもかよ!」

ト「ハハハッ、オレの言う売り買いは、モラを払うことなんかじゃない。
  それどころか、対価を払う必要すらないんだ。ただ…望むものを手にしたいのなら、人々の問題を
  解決してもらいたい」

『人々の、問題…?』

ト「すべての人が幸せになる方法を探す、それがオレのモットーなんだ」

パ「かっこよく言ってるけどオイラには分かる。おまえ、自分が人に恩を売りたいだけだろ!」

蛍「どうせ任務が始まるんでしょ?」

『道理でここの顔役に…』

ト「おっと…なんだか君たちから悪者でも見るような視線を感じるが…まあ、それは一旦置いておこう。
  状況を説明しよう。さっきも言った通り、万国商会の会員はかねてより生き残りの厳しい状況に陥って
  いる。最近はそれがますます加速しているんだ。君たちに何かできないか様子を見て来てほしい。
  商会の会長は久利須(くりす)という、オレの友達だ。オレはここで君たちからの吉報を待ってるよ」



私たちは仕方なく、万国商会へ向かうことにした

万国商会はそこからだいぶ近く、お店の前には一人のお金持ちっぽいおじ様が立っていた



久「おや、万国商会に助けを求めに来たのですか?もしや…遠国監察にモラを?」

蛍「あと少しでそうなってた…」

『友達がいてよかった』

久「それならよかったです。…来てそうそう財産をすべて失うことにならないよう気を付けてくださいね」

パ「最近、商会で困ってることはないか?」

久「困ってること…至る所に困難がありすぎて、もう慣れてしまいました」

パ「鎖国令って、外国から来た人にとっては大変なんだな」

久「問題の根源は鎖国令ではありません。活動範囲が制限されているとはいえ、それでもそこそこやって
  いけました。実際に我々外国の商人を搾取しているのは……勘定奉行にいる強欲なヤツらなんです」

パ「えっと、オイラ覚えてるぞ。三奉行の中で離島を管理してる奉行のことだよな」

久「はい、高額な税金徴収や不条理な規則、それだけならまだよかったのですが…一番ひどいのはここ最近、
  新たな税収法令が出されたことです」
 

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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年9月14日 21時

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