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ト「へへっ、まいど」



さすが北斗さんと顔馴染みの商人なだけあるな〜

値切りが上手…かは分からないけど、ちゃんと値切れてるし、結果オーライかな


遠国監察で順調に滞在手続を行った…


そしてここから出ようとする



パ「ええっ!200万が600って…稲妻人の金銭感覚、おかしすぎだろ!」

蛍「何か事情でもあるのかな?」

ト「ハハッ、そんなに驚くことじゃない。「手続料」自体が私的な要望なんだ。
  遠国監察では、手続料をいくら取ろうとも最後はすべて監察官の懐に入る。それが多いか少ないかって
  だけで、それ以外は重要じゃない。
  もし、不幸にもここに滞在することになった外国の富豪商人が現れれば…」

パ「そいつからがっぽり稼げる!」

ト「そう、そんな時に現地の友達がいることの重要性、君たちにも分かるよね」

『外国人をいじめてるだけじゃ…』

ト「ああ、異郷の客人が鎖国中の稲妻に訪れているんだ。仕方ないと思うのが普通だろう」



まあ…こっちは「お邪魔させてもらってる」側だから何とも言えないけど…

手続料だけであんなに取られて誰も何も言わないなら、役人の押収とかがあったとしても、誰も何も言わないんだろうなあ…

みんな恨むだけで、行動に起こさない



ト「外国の商人ができることは、「仲間同士で助け合う」ことが関の山。
  これが離島にある「万国商会(ばんこくしょうかい)」が発足した由来でもあるんだ」

パ「外国人が自分たちで立ち上げた商会か?」

ト「そうだ。商会は利益のため以外にも、相場の取り組みや管理などで稲妻に住む外国人の支援も
  行なっている。商売の道と生存の道、その両方を担っている商会だ」

『だったら…』

蛍「雷電将軍に会う機会は…」

パ「なんか、外国人って稲妻で生きていくだけでも大変なんだな…」

ト「それが君たちの目的か。なるほど、君の立場を考えれば、確かにそれは「遠い」目標だろう。
  雷電将軍は、唯一無二なる高貴な存在。すべての生物が見上げるべき神なんだから」

蛍「それでも…」

『何か方法を考えなきゃ…!』

ト「……この世の出会いは、いつも捉えどころのないものだと言いたかったけど…君たちならもしかすると、
  午後の散歩中にでも雷電将軍とばったり会えるかもね…」

パ「うぅ…そんなの、ありえないだろう…」

ト「分かった、率直に言おう。君たちを雷電将軍のところまで導くすべはある」

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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年9月14日 21時

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